football smile

the days turn into months and years

Reiz

2011-05-25 | music

SOFT BALLET
28 SEP 1994
ALCA-367
http://www.popstar.jp/sb_history.html

我が家の本棚には「建築20世紀」という新建築の増刊号が、PART1とPART2と揃って並んでいる。20世紀を代表する世界の名建築が、年代順に収められているという代物である。PART1の最後がフィリップ・ジョンソンの「グラス・ハウス」で、PART2の最初がミース・ファン・デル・ローエの「ファンズワース邸」というのが、なかなか洒落た編集だなあと思ったりする。個人的趣味で言ったら、PART1に出てくる建築の方が圧倒的に好きなので、やはりそちらの冊子の方が傷みが激しい。その中に、フリッツ・ヘーガーの「チリ・ハウス」、ユージェーヌ・フレーシネの「オルリーの飛行船格納庫」、ウラディミール・タトリンの「サード・インターナショナル記念塔のドローイング」なんかもあるのだけど、それをそのままジャケット・デザインに使っているのが、このソフトバレエのライブ・アルバムなのだ。あまりにかっこ良すぎだ。

こういう音楽というのは、シーケンサーの同期があってこそ成立するものなので、ライブ感という意味では難しものがあるよなあと思う。ただ、中にはディペッシュのようにスタジアムを揺さぶるバンドもいるし、ライブ感をどう捉えるかということに関係してくるのだけど、ソフトバレエはヴィジュアル的な演出が際立つことでその意味が成立しているような気がする。「NEEDLE」みたいな曲の暴力性がものすごく増幅されているのも、ライブならではである。

コメント
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