なでしこリーグ・ディビジョン1 第13節
2008年9月14日(日)14:00キックオフ
駒場スタジアム
浦和レッズレディース 2-1 日テレ・ベレーザ
昨日とは打って変わって、今日は迷わず駒場スタジアムへ向かう。あれだけ勝てなかったベレーザにようやく勝ったのが今年の5月だった。歴史が動いた瞬間だった。今にも雨が降りそうな江戸川だった。前節、TASAKIに敗れたのは確かに痛かったけど、首位ベレーザに勝てばいいのだ。もうベレーザに負ける時代は終わりにしなければならない。
北本
若林 安藤 柳田
岩倉 高橋
森本 矢野 百武 土橋
山郷
本日のスタメンはこんな感じ。ポイントは森本と岩倉のポジションが入れ替わったこと。結果的にはこれが大成功だったわけだが、それについては後ほど書くことにする。試合開始早々からお互い中盤のつぶし合い。もうガチガチと音が聞こえてきそうなくらい迫力満点である。浦和は相変わらず攻撃が右寄りに展開される。しかし、どちらもチャンスを決めきれずに時間が過ぎて行くと、どちらかに流れが傾くことなく前半は終了。
後半は浦和の出足の方が早かった。若林が中央への上手いポジション取りからボールを展開すると、柳田のラストパスを安藤が直接決めて先制。ちょっと早すぎた得点が、守りに向かわさなければよいと思っていたが、選手たちは全然そんな気がないようで、俄然アグレッシブに立ち向かう。2点目は安藤が速攻ブッチギリで決めた。他にパスの選択肢もあったけど、最後まで自分で勝負した。その心意気が素晴らしい。
さて、2点差としても残りはまだ20分。まだまだ安心はできない。ここでおそらく予定通りと思われる松田を投入。引かずに行こうというメッセージがピッチに送られる。しかし、やはりどこかに油断があったのか、残り10分でとうとう1点を返されてしまう。すると村松監督は間髪入れずに今度は森本に代えて窪田を投入。フォーメーションは4-2-3-1から4-4-2へ。安藤、柳田、高橋が並んだ中盤は、さすがのベレーザでも自由にできまい。
北本 窪田
松田 高橋 柳田 安藤
岩倉 矢野 百武 土橋
山郷
ここまでくるともうおわかりのとおり、今日のキーマンは岩倉だったのだ。もともと中盤の選手で左サイドにコンバートされてからも、例えば右サイドの土橋のように縦へのスピードで勝負するというよりは、パスをつないで崩していく技巧派である。そんな彼女の器用さが最大限に発揮されたのがこの試合であったと思う。FWを投入して守備を固めるという、まさにポリバレントな選手交代。結局は交代する前に試合が終わったけど、最後に木原の投入まで準備していた村松監督には、ただただ脱帽するばかり。
それにしても、まるでミステリーを読んでいるような見事な試合展開であった。いくつもの複線を散りばめておいて、最後の最後にそれらが全て有機的に結びついた時に勝利が完結した。ものすごく奥が深い、すばらしい試合を見てしまった。それはただ単に宿敵ベレーザに連勝した以上の価値がある内容であった。
さあ、これからが正念場。優勝はまだまだ手の届くところにある。
2008年9月14日(日)14:00キックオフ
駒場スタジアム
浦和レッズレディース 2-1 日テレ・ベレーザ
昨日とは打って変わって、今日は迷わず駒場スタジアムへ向かう。あれだけ勝てなかったベレーザにようやく勝ったのが今年の5月だった。歴史が動いた瞬間だった。今にも雨が降りそうな江戸川だった。前節、TASAKIに敗れたのは確かに痛かったけど、首位ベレーザに勝てばいいのだ。もうベレーザに負ける時代は終わりにしなければならない。
北本
若林 安藤 柳田
岩倉 高橋
森本 矢野 百武 土橋
山郷
本日のスタメンはこんな感じ。ポイントは森本と岩倉のポジションが入れ替わったこと。結果的にはこれが大成功だったわけだが、それについては後ほど書くことにする。試合開始早々からお互い中盤のつぶし合い。もうガチガチと音が聞こえてきそうなくらい迫力満点である。浦和は相変わらず攻撃が右寄りに展開される。しかし、どちらもチャンスを決めきれずに時間が過ぎて行くと、どちらかに流れが傾くことなく前半は終了。
後半は浦和の出足の方が早かった。若林が中央への上手いポジション取りからボールを展開すると、柳田のラストパスを安藤が直接決めて先制。ちょっと早すぎた得点が、守りに向かわさなければよいと思っていたが、選手たちは全然そんな気がないようで、俄然アグレッシブに立ち向かう。2点目は安藤が速攻ブッチギリで決めた。他にパスの選択肢もあったけど、最後まで自分で勝負した。その心意気が素晴らしい。
さて、2点差としても残りはまだ20分。まだまだ安心はできない。ここでおそらく予定通りと思われる松田を投入。引かずに行こうというメッセージがピッチに送られる。しかし、やはりどこかに油断があったのか、残り10分でとうとう1点を返されてしまう。すると村松監督は間髪入れずに今度は森本に代えて窪田を投入。フォーメーションは4-2-3-1から4-4-2へ。安藤、柳田、高橋が並んだ中盤は、さすがのベレーザでも自由にできまい。
北本 窪田
松田 高橋 柳田 安藤
岩倉 矢野 百武 土橋
山郷
ここまでくるともうおわかりのとおり、今日のキーマンは岩倉だったのだ。もともと中盤の選手で左サイドにコンバートされてからも、例えば右サイドの土橋のように縦へのスピードで勝負するというよりは、パスをつないで崩していく技巧派である。そんな彼女の器用さが最大限に発揮されたのがこの試合であったと思う。FWを投入して守備を固めるという、まさにポリバレントな選手交代。結局は交代する前に試合が終わったけど、最後に木原の投入まで準備していた村松監督には、ただただ脱帽するばかり。
それにしても、まるでミステリーを読んでいるような見事な試合展開であった。いくつもの複線を散りばめておいて、最後の最後にそれらが全て有機的に結びついた時に勝利が完結した。ものすごく奥が深い、すばらしい試合を見てしまった。それはただ単に宿敵ベレーザに連勝した以上の価値がある内容であった。
さあ、これからが正念場。優勝はまだまだ手の届くところにある。