football smile

the days turn into months and years

ダイジェスト

2007-07-01 | football
最近みんな忘れてやいませんか?小野伸二が天才だってことに。いやあ、久しぶりに「らしい」プレーを見せてくれたねえ。アウトサイドで25mのループシュート。川口能活を越えて、ゆっくりとゴールへ吸い込まれた。その前には、きれいな軌道のFKも決めていたし。

というシーンをスーパーサッカーで見たのである。そして思ったのだ。スタジアムで見ていたら、百歩譲ってTV中継で見ていたら、要は試合の流れの中で見ていたら、その衝撃はこんなもんじゃあなかっただろうに。もったいない。実にもったいない。

ダイジェストっていうのはすごく便利である。その試合でどんなことが起こったのか、ゴールシーンを中心に編集されている。相当密度が濃いと思うでしょう?ところが違うんだなあ。衝撃のシーンは、そうではないシーンの積み重ねの末にやって来る。来るか来るかと思っていても来ないし、ちょっと気を抜いた瞬間に突然やって来たりする。だからその衝撃は半端じゃない。衝撃ばかりが続くダイジェストの弱点はそこだ。あまりに容易に衝撃がやって来るので麻痺しちゃうのだ。

最低でも前後半90分間、スタジアムへ行く時なんかは、ウォーミングアップからスタメン発表、試合後の監督インタビューまで見て、はじめてサッカーを見たと言えるのではないか。忙しい現代人にそんな時間はないし、そういう人はダイジェストに頼るしかないのかもしれないけど。

今週は、ちょっと忙しい現代人ぶってサッカーが見られなかった。ダイジェストだけで済ませてしまった。こんな生活はすごく嫌だなあと思った。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする