football smile

the days turn into months and years

ターミナル2

2005-10-21 | smile
九州の仕事をするようになって空港を利用する機会が急に増えました。それまではほとんど縁のない場所でしたが、何度も通っているうちに、空港というのはとても魅力的な空間であることがわかってきました。そこは、あらゆる機能とさまざまな人々が交差している「小さな街」さながらです。中でも昨年12月にオープンした羽田空港ターミナル2は、かなりオシャレな雰囲気を醸し出しています。

これから飛行機に乗る人と降りてきた人では、そのテンションに大きな違いがあります。窮屈な座席に縮こまっていると、国内線とはいえ結構疲れるものです。そんな時に、混雑するゲートラウンジやら待合ロビーやらの人ごみを通るのは簡便して欲しいと思うのは、おそらく私だけではないでしょう。ターミナル1では飛行機を降りた瞬間、この動線の交差があります。雲の上という非日常的な世界から途端に超日常的な世界へ引き戻される思いがします。

その点ターミナル2では、到着ロビーへ向かうためだけの長い長いコンコース(写真)がひたすら続いています。動線の交差は一切ありません。夜はライティングがいい感じです。流行っぽく言うと「癒される空間」ということになるのかもしれません。ここを歩いていると、まだ浮遊感が持続しているような不思議な感じがします。最近体験した中では、最もお気に入りの空間です。良いデザインっていうのはこういうものなのだ。

さて、そんな浮遊感を少しでも持続させるためには、モノレールや京急よりリムジンバスがオススメです。ビルの隙間をかいくぐるように走る夜の首都高がまたかっこいいから。そんなこんなでサンシャインシティを通ってメトロポリタンホテルに着く頃には、すっかりいつもの光景に囲まれて日常へと舞い戻っているのでした。ああ、愛しの池袋。東上線に乗れば、それはもうまぎれもない「通勤」というやつです。埼玉の空気を吸い込むと、ようやく帰ってきたなあと実感します。まあ、それはそれで良いものです。
コメント
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