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football smile

the days turn into months and years

EC浦和vs磐田(国立)

2004-12-26 | cup
第84回天皇杯全日本サッカー選手権準決勝
2004年12月25日(土)15:00キックオフ
国立競技場
浦和レッズ 1-2 ジュビロ磐田

天皇杯準決勝。もちろん浦和レッズの決勝進出がかかった大切な試合ですが、それとは別にレッズ長谷部とジュビロ名波の中盤対決という楽しみもあります。これを見逃すわけにはいかないでしょう。というわけでやって来ました寒い寒い国立競技場です。

今でこそDFをやっていますが、元々MFというポジションにこだわっていたので、試合を見るときはやはり中盤に目が行きます。テクニックがあって、視野が広くて、ゲームを作れて、絶妙のパスが出せる、そんな選手が好きです。Jリーグで活躍する選手で言えば、やはり名波と長谷部ということになります。この日もふたりがゲームを押したり引いたりしていましが、その様子は多分TVで見ていたのでは分かりにくいもので、実際にスタジアムに行かなければ感じることができないと思います。

最近はすっかり興味をなくしてしまいましたが、フランスW杯の頃は日本代表の試合もよく見ていました。なぜならそこには名波がいたからです。いつかまた日本代表の試合を真剣に見る日が来るとしたら、それはおそらく長谷部が日の丸を背負う時だろうと本気で思っています。それくらい彼のプレーには人を引き付けるものがあります。独特のテンポでクサビのドリブルを入れて、信じられないタイミングでパスを出す、ゲームの局面を一瞬で変えてしまうその仕事ぶりにはワクワクさせられます。

結果的にはジュビロの名波、藤田、中山というベテラン勢にやられてしまいました。試合巧者というか、ここ一番で発揮される彼らの力や存在感は素直にたいしたものだと思います。確かにレッズに足りないものを持っていると感じました。でもね、何だか物足りないのも事実です。レッズだからジュビロだから、というわけではなくて、ベテランの上手さはもういいよって気分だったからです。見たかったのは、寒さも吹っ飛ばす若手の才能です。

何度目かのマッチアップで、長谷部が名波を突き飛ばすシーンがありました。20歳の長谷部と32歳の名波では、もはや体力差は明白です。オイオイといった感じで長谷部の背中をにらみつけた名波は、しかしすぐにまたゲームへと戻って行きました。その時、彼が何を思ったのか、それは多分あまりに複雑でとても説明できないものだろうなあ。そんなことが何となく想像できる自分は、やはり随分歳をとったのだ、と思うのでした。寒い寒い。早く帰ろう。
コメント
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