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FMエア・チェック、オープン・テープ・コレクションから

2009-08-19 15:44:52 | FMエア・チェック
 現在、筆者は過去のFMエア・チェック・コンサート・ライヴ・オープン・テープ・コレクションの整理、CD-R化を進めているところだが、今日はその中から1985年ザルツブルク音楽祭にロリン・マゼール率いるピッツバーグ交響楽団が出演したコンサートからフランク交響曲ニ短調を紹介したいと思う。
 マゼールはその当時このオーケストラの音楽顧問を務めており彼はその後、音楽監督に就任し1996年までその地位にあった。
 ピッツバーグ交響楽団はアメリカ、ペンシルヴァニア州「鉄の町」ピッツバーグに本拠を置く。その創設は1896年と古くニューヨーク・フィル、シカゴ交響楽団に次ぐ歴史のある楽団である。その昔、フリッツ・ライナーやウィリアム・スタインバーグなども音楽監督を務めていた。
 1985年8月31日ザルツブルク音楽祭のコンサートに本題を戻すとこの時演奏されたプログラムはブリテン「シンフォニア・ダ・レクイエム」、ストラヴィンスキー「3楽章の交響曲」とこのフランク交響曲ニ短調が演奏された。さらにこのオーケストラがアメリカからの客演ということもあってか最後にアンコール曲としてベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」作品9も演奏された。いずれも翌1986年3月にNHKFMでオン・エアされている。特にフランクの演奏はいかにもマゼールらしいダイナミックで音の色彩感あふれる演奏である。ライヴならではの興奮した満員の聴衆の雰囲気が充分に伝わってくる。マゼールはレコード録音でも古くは1961年のベルリン放送響(現、ベルリン・ドイツ響)と1976年クリーヴランド響と2回行っているが筆者自身は多少の粗さはあってもこのピッツバーグ響とのライヴ演奏(もちろん未レコード・CD化)が好きである。やはりライヴの醍醐味はたまらない。