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FMエア・チェック、オープン・テープ・コレクションから「ドゥブロブニク夏のフェスティバル1975」

2009-08-23 03:20:49 | FMエア・チェック
 今日は私のFMエア・チェック・オープン・テープ・コレクションから「ドゥブロブニク夏のフェスティバル1975」の2つのコンサート・ライヴを紹介したい。このフェスティバルは毎年夏(7月~8月)クロアチア共和国の世界遺産の街、アドリア海に面した風光明媚なドゥブロブニク(Dubrovnik)で開催される催しでクラシック音楽のみならずジャズや演劇分野に至るまで数々のプログラムが賑わいを見せている。
 筆者のコレクション・テープでは旧ユーゴスラビア時代1975年の2つの野外コンサート・ライヴが収録されている。一つは7月22日、城の中庭でのコンサート、イヴォ・ポゴレーリチがまだ新進ピアニスト時代の演奏でシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54、指揮はニコラ・テベリチ、ドゥブロブニク市立管弦楽団によるもの、他方が7月30日、ドルジチ広場でのコンサート、演奏曲目はベートーヴェン、ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」、ピアノがドゥーブラフカ・トムシチ・スレポートニャック、サモ・フバド指揮、リューブリヤナ放送交響楽団によるもので筆者はソリスト、指揮者についての経歴等詳細は不案内である。しかしこの演奏を聴くとピアニストのスレポートニャックはかなりのテクニックを持った人だと推測できる。当日は雷が轟き、雨は振らなかったようだが野鳥のさえずりも凄まじく、悪条件下で軽快なピアノ・タッチでこの大曲をさらりと弾きこなしている。誠に見事である。
 また当時の旧ユーゴスラビア国営放送局の録音状態も良好なのも幸いであった。当時の野外コンサートの雰囲気を充分に伝えている。特に後者のベートーヴェンの演奏では雷鳴の音や野鳥のさえずりが捉えられ野外コンサートならではの面白さが楽しめる独特なものになっている。
 この放送は翌1976年6月に「1975年ドゥブロブニク夏のフェスティバル」と題してNHKFM海外クラシック・コンサート番組の中で行われたもので筆者にとっては貴重な「野外クラシック・コンサート」エア・チェックの一つでもある。


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