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カラヤン・サンモリッツの夏季録音セッションから

2009-08-25 06:02:16 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 カラヤンは1964年の夏から1971年にかけて「ザルツブルク音楽祭」出演の合間にスイスの避暑地サンモリッツでバッハ、ヘンデル、モーツアルト等の室内楽作品を中心にベルリン・フィルと録音セッションを行った。会場は主としてホテル「ラ・レーヌ・ヴィクトリア/La Reine Victoria」に併設された室内楽専用コンサート・ホール「ヴィクトリア・ザール」が使用されている。その第1弾の録音はJ・S・バッハ「管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067・第3番ニ長調BWV1068」であった。中でも筆者が特に気に入っている録音はヘンデル「12の合奏協奏曲」作品6を4枚のアルバムに収めたものである。録音は1966年夏より第5番ニ長調、第10番ニ短調、第12番ロ短調の順に開始され写真のレコードは収録順に第7番変ロ長調、第3番ホ短調、第9番ヘ長調が収録されたDGオリジナルLP初出盤SLPM139036である。
 演奏はカラヤン美学の「真骨頂」とでも言える大変美しい演奏でこのヘンデルの後期バロック音楽の大御所コレッリ(Arcangelo Corelli/1653~1713)の合奏協奏曲の形式に基づいて作曲された密度の高い作品を見事なアンサンブルで仕上げている。


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