私のFMエア・チェック・オープン・テープ・コレクションの中にカール・メレッシュ指揮のシューベルトの交響曲第1番ニ長調D.82と第5番変ロ長調D.485の貴重な演奏がある。カール・メレッシュという指揮者をご存知な人はよほどの「通」の方とお察しするがほぼカラヤン世代と同年代の指揮者で指導者的立場にあった人である。録音も少なくメジャーな指揮者とは言えないが今日紹介するこのシューベルトを聴く限り相当の実力者であったと思われる。
録音は前者第1番が1971年8月12日ブレゲンツ、コルンマルクと劇場でのライヴ録音(ブレゲンツ音楽祭)でウィーン交響楽団との演奏、後者第5番が同じ年の10月27日フランクフルト放送交響楽団(現在はhr交響楽団)とのヘッセン放送協会大ホールでのコンサート・ライヴである。いずれもその当時NHKFMでオン・エアされたものである。彼はスーベルトの交響曲を得意としていたらしく実に素晴らしい演奏を聴かせている。特に第1番の演奏は筆者一番の「お気に入り」の演奏で現在ではCD-Rにコピーしてしばしば鑑賞している。この作品は作曲者シューベルトが16歳頃に完成した交響曲だがその完成度は高い。メレッシュはじっくりとこの作品に取り組んでおりテンポも幾分遅めにとり演奏時間も約35分を要しこの交響曲の演奏時間の平均30分を標準にすればかなりおそい部類に入る。後者の第5番のさわやかな演奏で非常に味わい深いものを感じさせる。
筆者にとっては隠れた名ライヴ録音の一つとして大切に保存しているテープでもある。
録音は前者第1番が1971年8月12日ブレゲンツ、コルンマルクと劇場でのライヴ録音(ブレゲンツ音楽祭)でウィーン交響楽団との演奏、後者第5番が同じ年の10月27日フランクフルト放送交響楽団(現在はhr交響楽団)とのヘッセン放送協会大ホールでのコンサート・ライヴである。いずれもその当時NHKFMでオン・エアされたものである。彼はスーベルトの交響曲を得意としていたらしく実に素晴らしい演奏を聴かせている。特に第1番の演奏は筆者一番の「お気に入り」の演奏で現在ではCD-Rにコピーしてしばしば鑑賞している。この作品は作曲者シューベルトが16歳頃に完成した交響曲だがその完成度は高い。メレッシュはじっくりとこの作品に取り組んでおりテンポも幾分遅めにとり演奏時間も約35分を要しこの交響曲の演奏時間の平均30分を標準にすればかなりおそい部類に入る。後者の第5番のさわやかな演奏で非常に味わい深いものを感じさせる。
筆者にとっては隠れた名ライヴ録音の一つとして大切に保存しているテープでもある。