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技巧派ギトリスの名盤ーヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番&第2番

2010-03-02 22:03:31 | 協奏曲
 昨年(2009年)にも来日しその健在ぶりを披露したイスラエル出身の技巧派名ヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(Ivry Gitlis)の名盤から写真の1枚を取り上げてみたいと思う。このLPレコードはポーランドのヴァイオリンのヴィルトゥーソでもあり作曲家でもあったヘンリク・ヴィエニャフスキ(Henryk Wieniawski/1835~1880)の二つのヴァイオリン協奏曲ー第1番嬰ヘ短調作品14と第2番ニ短調作品22をおさめたものである。(写真/日フィリップス13PC283)
 ヴィエニャフスキはわが国ではちょっとなじみが薄い作曲家であるが彼の祖国ポーランドではショパンと並んで人気が高い。彼の二つのヴァイオリン協奏曲は詩情豊かな抒情性とどことなく哀愁を帯びた旋律美が印象的である。特に第2番の第2楽章「ロマンス」はうっとりとさせられる。技巧派ヴァイオリニスト、ギトリスの演奏は彼が持つ鋭い感性で色彩豊かに二つのロマティシズムあふれる協奏曲を見事に弾きこなしている。指揮はフランスのジャン・クロード・カザドシュ、管弦楽はモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団で1969年7月の録音で彼が1966年に同フィリップスに録音した(指揮スタニスラフ・ヴィスロツキ/ワルシャワ国立フィル)パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番・第2番と並ぶ名盤である。


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