教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

高大連携で学習意欲がアップするか?

2007-10-19 08:24:19 | 文化・芸術
山形新聞(2007年10月18日)に「高大連携の人材育成考える 大学コンソーシアムやまがた」という記事が載っていた。

<立教大総長室調査役の足立寛さんが「高校・高校生の現状とこれからの高大連携を考える」と題し講演した。足立さんは少子化により、全国の私立大の4割が定員割れする状況や、高校生の学習時間の短縮化などによる学習意欲の低下があると指摘した。また、生徒が大学で学ぶ意欲を高める手法について「大都市圏では、学習塾と大学が連携し、大学の模擬授業を行うケースが出始めている。地方で高大連携の主役となるのは高校だ」と強調。社会に求められる人材育成に向けて「望ましい職業観や勤労観の形成にかかわるキャリア教育が重要だ」などと述べた>という。

★経済上「中流」を目指すキャリア教育で、本当に高校生のやる気が起きるのか大いに疑問だが、生徒獲得戦略のための大義名分だろうことは見当がつくから、とやかく言うのはやめるが、夢と希望が生まれるような高大連携をきちんと考えた方がよいのは確かだろう。

★高大連携は、下手をすると鬱屈したピアプレッシャーを生み出す温床となるやもしれない。大野正和さんの「まなざしに管理される職場」(青弓社2005年)を読み始めて、そんなことを感じた。

若き人々が生活世界を変える

2007-10-18 18:54:23 | 文化・芸術
★岡部憲治さんの「ロケ☆スタ いいなぁ~。」を読んでどう感じるかで、①鬱屈したピア・プレッシャー型の生活世界をつくっているか、②ノーブレスオブリージ型の生活世界をつくっているか、③クリエイティブクラス型の生活世界をつくっているかがわかる。

★あるいは、世界標準の読解リテラシーのレベルがわかる。①はレベル1~3、②はレベル4~5、③はレベル6で、世界標準を超えている。

★レベル3まででは、岡部さんの意図がわからない。やさしいまなざしを持った形式平等主義的な考えの持ち主である。レベル4~5までは、岡部さんの言いたいことの表面は論理的にわかる。「Skype」、「ロケ☆スタ」、「SAC」、「らき☆すた」などの一連のつながりを推測することはなんてことはない。しかし、氏の文章には直接表れていない、岡田有花、Bobosの存在までは発想がとびにくい。

★①日本型の鬱屈したピア・プレッシャー型のライフスタイルでもなく、かといって②エディプスコンプレックスから脱することができないノーブレスオブリージ型のライフスタイルでもなく、③クリエイティブクラス型のライフスタイルへの欲求が岡部さんのイメージなのではないか。

★①は多くの公立学校の生活に共通する。②は多くの私立中高一貫校の生活に共通する。③は公立から自ら脱出している生徒のライフスタイルだし、新しい私立中高一貫校が取り組んでいるライフスタイル。高専の新たな制度改革も、もしかしたらここを狙っているかもしれない。

今「教育ルネサンス」がおもしろい[04]

2007-10-18 07:49:03 | 文化・芸術
今「教育ルネサンス」がおもしろい[04]のつづき。「テストを生かす」はとりあえず終わり、今度は<「社会科」を問う>という連載が始まった。

★「テストを生かす」とはテーマはだいぶ違うが、基本的にはPISA型読解リテラシーの話がベースだと思う。

★「社会科」というと昨今では未履修問題や必修化問題で揺れていたが、OECD/ PISAでは、「非連続型テキスト」の読解リテラシーという話になる。ここら辺の詳細は「世界標準の読解力」(岡部憲治著 白日社 2007年9月)を参照。

★PISAでこのように取り上げるのは、もともと欧米にはグラフィックのリテラシーであるグラフィカシー(Graphicacy)なる概念があるから。図や写真、グラフを読解するにも、「情報の取り出し」「解釈」「熟考・評価」の3つの能力カテゴリーとレベルが5段階、つまり15の理解領域を学ぶのが世界標準。私立学校ではもう一つレベルが上がるから、18の理解領域を学ぶことになる。日本のリーダーが私立学校から生まれるのは、ここからも明らか。

★この世界標準を超えるグラフィカシーを研究し、中等教育と高等教育の両方で実践し活躍しているのが、開成学園の生田清人先生。生田先生とその仲間たちが編集した「地図からの発想」(古今書院)はおもしろい。この本は地図の読解リテラシーといっても「情報の取り出し」の能力カテゴリーのものは少ない。地図をつくったり、地図からの思想がふんだんに盛り込まれ、「熟考・評価」のカテゴリーのレベル5や6のものが多い。2005年9月に発刊されたときは、初版はすぐに完売。今は重版されているとは思うが、ぜひ読んでみてはいかがか、読書は世界を拓くって感じが伝わる逸品。

道徳科の可能性

2007-10-17 08:46:24 | 文化・芸術
10月16日8時1分配信の産経新聞によると

<学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会は15日、専門部会で道徳活動の充実について議論し、教育再生会議が提案した「教科化」について「一つの有力な選択肢」とする方向で合意した。学習指導要領全体に関する中間報告に盛り込み、教育課程全体を議論する親部会で引き続き検討する>という。

★「道徳の時間」というのは、どうも文科省のチェックのない国家権力の忍び寄る危険性があって、道徳の教科化は、現状の日本の教育には胡散臭さが残る。

★しかしながら、膨大な時間と税金というコストを費やして、いつまでも道徳について語り合っているのなら、思い切って、人間研究を大きな柱として、プログラムを作ってはどうだろうか。

★ノーベル賞受賞者の一生、ローマ史、音楽家列伝、十七条の憲法、社会契約論、国富論、鉄砲を捨てた日本人、日本を創った12人、文明論之概略、論語と算盤、プロテスタンティズムの倫理と資本主義、プラトン対話編、聖書、コーラン、ロミオとジュリエット、世界の憲法などを読み解き、感じたことを語り合うプログラム。

★これであれば、小学校6年間飽きることなく、モチベーションもアップしつつ、キャリア・デザインも可能なのではないか。


テストで高得点 キャッシュもらえる

2007-10-16 06:56:29 | Weblog
★テレビ東京、Newsモーニングサテライト(2007年10月16日)で、New York Timesのおもしろい記事が紹介された。Making Cash a Prize for High Scores on Advanced Placement Tests

★NYシティが、APテストで高得点をとったら、現金をご褒美に与えるプログラムを実施しているという話題。高得点を取った生徒は、12万円ほどゲットできる。

★保守派は、相変わらず冗談じゃないと言っているが、参加している学校の校長たちは、生徒のモチベーションをあげる1つの手法、APクラスはエリートクラスじゃないはずだから、収入の少ない家庭の子には励みになる、ブラックの子供たちはAPを受けないから、格差問題に一石を投じることができる、テストに対するプレッシャーを軽減できるなど評価が高い。

★25の公立高校と6つの私立高校が参加。このようなプログラムができるのは、ファンド化する技術、税制度が完備しているアメリカならではの話だし、経済格差がものすごくあるからというアメリカの社会的背景があるから。

★“A financial reward ”“the cash incentives ”・・・。日本の金融教育で、こういう話題はでるだろうか。痛し痒しではあるが、日本経済が伸び続けるには、こういう話題が当たり前にならなければならないということか。

茂木健一郎さんの個性論

2007-10-15 23:02:21 | 文化・芸術
★今NHKの教育テレビで、茂木健一郎さんが「脳と個性」について講義している。途中から見たから、全貌はみえないが、個性はイギリス型ピアプレッシャーによって伸びる。

★ところがだ、日本型ピアプレッシャーは、平均化するプレッシャーだからせっかくの個性が仲間によって押しつぶされると。

★ピアプレッシャーのよさは、共感と異質の他者のバランスだというのかな。日本の心理学ではピアプレッシャーはネガティブな意味で使われる場合が多いけど、ポジティブな意味も当然あるのだなぁ。どうも日本社会は暗いね。

★さてさて、アダムスミスのころは、分業がキーワード。抽象的な経済人がポイント。なるほど、個性なんてあっては大変なんだということか。ところがデジタル情報化社会は、ネット社会。個性が集まってこそ、シナジー効果が生まれる。個性はやはり重要だ。

★茂木さんはいいこというね。どこか抑圧型官僚組織人とは違った風貌している知性の持ち主だと思っていたがね。ニート、フリーターと同じ資質を持ちながら、社会的に成功しているヒトだな。このような人材からクリエイティブな人材が輩出されるという、これからの社会にとって、たいへんヒントになる存在ではないだろうか。

信長の庭園初めて発見されるか

2007-10-15 07:58:18 | 文化・芸術
10月12日0時39分配信の読売新聞によると、

<岐阜市教育委員会は11日、同市の岐阜公園内の織田信長の居館跡から、信長が造らせたとみられる庭園跡が出土したと発表した。信長の庭園跡が見つかったのは初めてで、市教委は「解明されていなかった信長の居館の一部が分かった」と話している。>という。

★ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが、著書「日本史」の中で、「清らかな小石や目にもまぶしい白砂があり、美しい魚が多数いた」と池の存在を記しているそうだが、もしかしたらフロイスが記した庭園かもということだ。

★戦国の世にあって、いやだからこそなのかもしれないが、作庭をするのはどんな意味があったのだろうか。政治的、経済的、宗教的、芸術的、戦略的・・・いろいろな側面からその理由は考えられるだろうが、おそらく信長にあっては、創るということそのものに最も価値があったのだろう。

★庭園を創る。そのことが発想を生み出し続ける1つのトリガーだったに違いない。クリエイティブ・クラスの人材づくりには、この庭園発想が間違いなく必要だが、その庭園は、21世紀において何をさすのだろうか。

★ルネサンス時、ダンテの「神曲」が庭園発想そのものだったと思っているのだが、あるいはシェークスピアの「ロミオとジュリエット」もそうだが、21世紀には、どんな庭園発想が形になるのだろう。

ラスプーチンと呼ばれた男の本を少し読んで

2007-10-14 01:33:26 | 文化・芸術
★フジサンケイ・ビジネスのサイトの「ラスプーチンと呼ばれた男 佐藤優の地球を斬る」などで起訴休職外務事務官佐藤優さんは精力的な執筆活動をしている。

★キリスト教(プロテスタント)信者で、マルキストであり、国体を重視する尊王的な思想を維持する保守派と呼ばれているようだ。そのせいか、国際ジャーナリストで保守陣営のスポークスマン竹村健一さんが日本の政治や官僚の裏表を知っている日本の知識人として紹介していた。あれは春のどこかの番組だったかな。とにかく竹村さんが読めばとススメていたのは「国家と神とマルクス 自由主義的保守主義者かく語りき」(太陽企画出版2007年4月)。

★どうしてこんなぶつかり合う思想が、一人の官僚の中で統一がとれるのだろうと不思議に思い、例の如く買っとく、積んどく、放っとくという読書の3どく法に従って、最近までページは開かれないままだった。

★ところが安部政権は消え、それをどう分析をするのかについて語っている佐藤さんの話を友人から聞いて、読んでみようかと思い立ち、ページを開いてみた。すると読書家ではあると聞いてはいたが、半端ではない読書家であることに驚きつつ、本のジャンルや作家がバラエティに富んでいるのに驚愕。ずいぶん私が読んでいる本と重なっているのに、発想が全く違うのにはさらに驚いた。

★哲学と官僚と国家論がすべて結びついているが、それは一つのイデオロギーでつながっているのではない。本人も何らかのメタ論理で結びついているのだが、それをまだ明確に語ることはできないと言っているのだから、私には到底理解不能。

★しかし、とにもかくにも、異質のものをつなげて普遍化するのが得意な評論家である。これこそがもしかしたら官僚気質というものなのかもしれない。ああ言えばこう言う・・・。でもなかなか卓見であり憶見なのだ。たとえば<19世紀フランスのナポレオン三世、20世紀イタリアのムッソリーニ、ドイツのヒトラーなどの「すべてを代表数する」形の支配は、ボナパルティズム、ファシズム、ナチズムなどの名称は異なっていても官僚支配をもたらし、対抗権力が存在しない状況で増長した官僚が能力低下を引き起こし、そのため国家の基礎体力を低下させるというのは普遍的傾向だ。国家の体力低下はまず外交面で如実に表れる>と。

★官僚支配の批判ではなく、官僚の能力低下批判である。官僚が良識をもって国家を支配することが理想である立場に立っているのが佐藤さんなのである。

★それにしても官僚の腐敗を批判しつつも、それが内部から生まれているというより、仮想敵国がなくなったことによる外の責任にしている論理が理解に苦しむ。89年のベルリンの壁が崩れたことが健全な官僚支配を崩したということになるからだ。

★ヒトラーがこよなく愛したニーチェ。しかしイタリアのゲリラもフランスの現代思想もこよなくニーチェを愛した。同じ本も理念やビジョンによって読み方や活用方法が変わるのは当たり前だが、それにしても聖書をどのように読んでいるのだろう。拘置所の読書三昧の日々の読書リストの中に旧約聖書がはいっていた。これはどういうことだろう。マルクスはユダヤ人だったというところに結び付くのだろうか。ユダヤ教と神道は結びついているという俗説もあるが、まさかそういう話でもあるまいと思うが。いずれにしても、官僚の中にはこういう思想の持ち主が存在しているとなると、教育の正当性、信頼性、妥当性の問題は喫緊だ。

全国学力テストを生かせず TT);

2007-10-13 19:01:55 | 文化・芸術
2007年10月12日9時6分配信の 読売新聞によると

<今年4月、小学6年と中学3年を対象に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果について、47都道府県すべてが、文部科学省から提供される市町村別や学校別の成績を公表しない方針であることが、読売新聞の調査で分かった>ということだ。

★主な理由は、①序列化や過度の競争を防ぐためらしい。また②一方、データの提供は当初予定より1か月半以上遅れていて、「結果を分析する時間が足りない」ということもあるようだ。

★文科省は、学力テストの平均点や問題ごとの正答率などを、クロス集計するようだ。国全体と都道府県別に分けて公表するという。さらに市町村ごと学校ごと生徒一人ひとりのデータがでるらしい。でも自治体は公表しない。。。

★それにしても③文科省が自治体や学校に提供する資料は、計約350万枚と膨大。で、印刷に手間取っているという。

★①の序列化だとか過度の競争が起こるのは、実は順番が逆だからだ。まず文科省は③をきちんと準備すべきだった。テストの結果は即日でるのがもっともよい。しかしそれは不可能だろうから、1000歩譲るとしても10日以内には結果をださなきゃいけない。半年過ぎれば、もはや生徒の理解領域は変化しているから、指導の役に立てますなんてのはお題目になり、結果だけが残る。結果だけが残れば、あとは序列化だとか競争力アップの数字にすぎなくなる。

★それは②も同じ。結果を分析する時間が足りないとは、何を言っているのかさっぱりわからない。テストの結果が出るということは、その分析も同時にでるということなのだ。結果と分析の間に壁をつくるから、分析が弱くなり、序列化に悪用される結果だけが残るのだ。

★もういいかげん、くだらない井戸端会議はやめたいものだ。テストの科学としてのきちんとした議論をしたいものだ。ああ、それからテストの科学に企業の論理をいれるのはダメだね。たとえばPDCA。これは課題解決の論理で、問題解決の論理ではないから。この発想は、たとえば自動車を作る時、自動車を販売する時などに使うんだなぁ。作業工程や販促過程で、不具合や、互いの思い違いなどのGAPを発見し、それを一つひとつ解決していくサイクル。しかしこのサイクル人間の存在問題に関しては解決できないので、最初からそのような問題は排除しているんだな。ここを分かった上で導入するのはかまわないが・・・。

★そこを無視して導入した場合、企業の論理と教育の論理はぶつかてしまい、ぶつかっていることに気づかないで混乱してしまう。Honda「発見・体験学習」のプログラムの制作にかかわったというより、メインスキームを全面的に舞台裏で作ってきたけど、いつもここでHondaさんとはぶつかってきたかな、ぶつかってきたというより、お互いに理解を深めることが私のほうでできなかったかったかもしれない。それは課題と問題の接点を見つけようとする私の立場と問題はかっこにいれるという企業の論理がそう簡単にはうまく接点を見つけられるはずもないので、無謀であったのかもしれない。コンフリクトの解決としては、妥協に甘んじることができなかったので、私が撤退せざるを得なかった。そんな経験があるがゆえに今回の全国学力テストにも同じような危うい構造がよく見える。

★誤解しないでもらいたいのは、企業の論理がダメだなのではない。逆に教育をサポートするのに企業の論理は必要だ。ただ、企業の論理で教育をすべてカバーできるというのは間違いだということなのだ。このことに気づいた学校が海陽学園だと思う。2年目にして学内で、無意識かもしれないが大きな転換をしようとしているように見える。

小学校から大学教育、国家の人材教育まで世界標準化

2007-10-10 12:23:45 | 文化・芸術
2007年10月09日08時19分発信の朝日新聞によると、いよいよ大学版PISAの開発が行われそうだという。

<経済協力開発機構(OECD)が大学での学習成果を評価するための国際的な調査の検討に入った。順調に準備が進めば2011年から実施されるという。OECDが15歳を対象に00年に始めた国際学習到達度調査(PISA)は既に国際的な学力の指針となっており、「高等教育版PISA」は大学を評価する新基準になる可能性が高い。>

■関連記事)ついに、大学評価にもPISAが -大学評価の新基準ー

★この大学版PISAによる学力の調査項目は、

(1)分析的推論力や批判的思考力など、専攻を問わず必要な能力
(2)専門分野に特定される能力
(3)責任感やリーダーシップなどの「対人能力」

★だという。これは2002年に翻訳された「理工系学生のためのキャリアガイド~職業選びに失敗しないために」(化学同人)という本で書かれているアメリカの理工系のポスドクに必要なサバイバルスキルとしての能力と重なる。

①コミュニケーションスキル
②教えるスキル
③助言指導スキル
④チームスキル
⑤リーダーシップスキル

■関連記事)米国科学アカデミーのキャリアガイドに学ぶ

★IMD(International Institute for Management Development:国際経営開発研究所)は、毎年国際競争力ランキングを発表している。このランキングを作成する項目には「教育」ももちろん入っているが、その指標にOECD/PISAの結果が反映している。ちなみに今年発表されたランキングでは、日本は24位(昨年は16位)で、ついに中国(今年は15位、昨年は18位)に逆転された。

■関連記事)私立中高一貫校の新しい挑戦

★そして小学校・中学校・高校レベルではPISA型テストの導入というのが今最高の話題になっている。こうして見てみると、小学校から大学・国まで教育の世界標準化がパーフェクトに貫徹している。ドメスティックの利害関係ばかり考慮している日本の教育改革は、ここを見据えなければ一歩も進まないだろう。

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