教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

茂木健一郎さんの個性論

2007-10-15 23:02:21 | 文化・芸術
★今NHKの教育テレビで、茂木健一郎さんが「脳と個性」について講義している。途中から見たから、全貌はみえないが、個性はイギリス型ピアプレッシャーによって伸びる。

★ところがだ、日本型ピアプレッシャーは、平均化するプレッシャーだからせっかくの個性が仲間によって押しつぶされると。

★ピアプレッシャーのよさは、共感と異質の他者のバランスだというのかな。日本の心理学ではピアプレッシャーはネガティブな意味で使われる場合が多いけど、ポジティブな意味も当然あるのだなぁ。どうも日本社会は暗いね。

★さてさて、アダムスミスのころは、分業がキーワード。抽象的な経済人がポイント。なるほど、個性なんてあっては大変なんだということか。ところがデジタル情報化社会は、ネット社会。個性が集まってこそ、シナジー効果が生まれる。個性はやはり重要だ。

★茂木さんはいいこというね。どこか抑圧型官僚組織人とは違った風貌している知性の持ち主だと思っていたがね。ニート、フリーターと同じ資質を持ちながら、社会的に成功しているヒトだな。このような人材からクリエイティブな人材が輩出されるという、これからの社会にとって、たいへんヒントになる存在ではないだろうか。

信長の庭園初めて発見されるか

2007-10-15 07:58:18 | 文化・芸術
10月12日0時39分配信の読売新聞によると、

<岐阜市教育委員会は11日、同市の岐阜公園内の織田信長の居館跡から、信長が造らせたとみられる庭園跡が出土したと発表した。信長の庭園跡が見つかったのは初めてで、市教委は「解明されていなかった信長の居館の一部が分かった」と話している。>という。

★ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが、著書「日本史」の中で、「清らかな小石や目にもまぶしい白砂があり、美しい魚が多数いた」と池の存在を記しているそうだが、もしかしたらフロイスが記した庭園かもということだ。

★戦国の世にあって、いやだからこそなのかもしれないが、作庭をするのはどんな意味があったのだろうか。政治的、経済的、宗教的、芸術的、戦略的・・・いろいろな側面からその理由は考えられるだろうが、おそらく信長にあっては、創るということそのものに最も価値があったのだろう。

★庭園を創る。そのことが発想を生み出し続ける1つのトリガーだったに違いない。クリエイティブ・クラスの人材づくりには、この庭園発想が間違いなく必要だが、その庭園は、21世紀において何をさすのだろうか。

★ルネサンス時、ダンテの「神曲」が庭園発想そのものだったと思っているのだが、あるいはシェークスピアの「ロミオとジュリエット」もそうだが、21世紀には、どんな庭園発想が形になるのだろう。