教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

10月センター模試志望者動向(2)東海大浦安

2006-11-04 10:57:48 | 学校選択
◆1月入試の男女共学校で、昭和秀英のように、男女とも志望者数の前年対比、前月対比、平均偏差値の前年対比、前月対比すべて増傾向という学校は、東海大浦安A。東海大浦安のB入試は渋谷幕張、昭和秀英と同日日なので、その傾向は見えないが、第1志望者はAの方が多いと考えると、保護者の選択嗜好性が東海大浦安を捉え始めたのは確かなようだ。

◆その理由は、実はよくわからない。というのも、東海大グループは、学園オリンピックや現代文明論などのトータルな知性を育む活動を共同して行っているので、浦安独自の教育力で増加傾向になっているかどうかは判断しにくい。

◆しかし、他の東海大の附属が同じ傾向を示しているわけではないから、やはり浦安独自の何かがあるのだろう。

◆1つは、場所。あのテーマパークの近くにあるので、交通の便が整っていて、東京からも千葉からも通いやすい。もう1つは、創立者に影響を与えた内村鑑三が、当時からデンマークを評価していて、浦安はデンマークへの海外研修もやっている。デンマークや近隣の北欧諸国のライフスタイルや教育の質の高さは、日本では大人気でもある。

◆さらにもう1つは、海が近いということではないか。教育再生会議のメンバーである川勝平太教授は、五全総(国土計画)のときの主要なメンバーで、「文明の海洋史観」をベースに「庭園国家」の再生を果たそうとした。この思想は、ガーデニングやローハスブームのきっかけを作ったし、開発国家から創造国家に発想を転換させた思想。この思想は実は内村鑑三や東海大の創設者松前重義に通じるものがある。

◆そして東海大高輪中学が来春開校。東海大浦安には時代の流れが入ってくる地政学上の理由があるのではないだろうか。

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