教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

就活でも役立つ本 そして経営戦略は人生戦略だった

2008-03-30 11:13:32 | 
経営戦略を問いなおす (ちくま新書)
三品 和広
筑摩書房

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このところ三品和広さんの本を読んでいる。学習戦略、学校経営戦略、企業経営戦略の構想・実行のお手伝いをするのが私の生業だが、戦略の類の書籍でこれはと思うものになかなか出会えなかった。

ところが三品さんの本を読んでいるうちに、これはマイケル・ポーターを超えられる視点があるなと感じた。それで読んでいる。といってもいつものように斜め読みなのだが。

なにせ学校と企業では若干戦略手法や視点が異なる。ポーターでは学校経営の戦略のヒントがないのだ。その点ハワード・ガードナーは、学びの組織づくりという点で大いに参考になる。だが、学校経営戦略ではもう一歩。

そんなとき三品さんの本は、実によくデータを調べ、それに基づいて、論を展開してくれている。そして、データの積み重ねのプラトー状態がやってきたとき、データの非意味性に気づかせてくれる。ここからがポーターを超えるところだ。

それに特にこの書は、結局経営戦略は人生の選択戦略の話であるというオチがまたいいんだな。新書なので、電車の中でも読める。就活でも大いに役立つし、癒しになると思うよ。

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