教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

不登校の生徒の重要な言葉

2008-03-16 18:03:24 | 文化・芸術
毎日新聞(3月16日12時2分配信)によると、

不登校の生徒らが通う松実高等学園(春日部市中央、松井石根学園長)の卒業式が、春日部市商工振興センターであった=写真。保護者らが見守るなか、落合三郎校長から中等部14人と高等部21人の一人一人に卒業証書が贈られた。・・・卒業生を代表して高等部の冨張真梨奈さんが「私たちは入学した理由も時期もみんな違う。先生の援助で自分を取り戻し、多くの友を得て、卒業という目標に向って頑張りました」と、涙で言葉を詰まらせながら謝辞を述べた。

☆卒業生の言葉の中に「自分を取り戻す」というフレーズがある。「多くの友を得て」というのもある。不登校の生徒はたしかに、「自分」を大切にする。そのこと自体はみなそうだ。ただ、その方法や自分という概念が違う。もっと繊細だと思う。

☆「自分を取り戻す」という言葉や「友」という言葉は深い深い本当の意味がかなたにしまわれている。それに気づきつつも、そっとしておく周りの環境支援も大事だが、実際にそんなことは難しい。

☆誰よりも繊細なことに気付いているがゆえに、そんなことを無視する学校システムを拒絶する。しかし、無限の淵にまでいっしょに泳いでいく勇気ある他者は、いるのだろうか。その他者も自分を持っているのだ。

☆「友」ですらそれは無理だ。この孤独は耐えなければならないことなのか。忘却するしかないのか。そもそもそんなことはないのか。時にその孤独の溝の深さに、動悸さえする。夜の深淵な空間が示唆する恐怖や不安。どうしようもないのだろうか・・・。

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