教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

新学習指導要領に見える化される権力

2008-03-28 08:47:40 | 文化・芸術
読売新聞(3月28日5時5分配信)によると、

文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を28日付官報で告示する。先月15日公表の改定案と比べ、「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。これらの修正点は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の審議を経ないまま盛り込まれており、なぜ新たな文言が突然加わったのか議論を呼ぶのは必至だ。

☆「議論を呼ぶ」とは?法律制定上の手続きを踏んでいるので、呼ぶのはおかしい。悪法も適正なプロセスで成立してしまったのだから、こうなる。文科省も

「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、批判を受けるとは考えていない」

☆強気の発言だ。法論理上しかたのないことだが、なにゆえ、今さら学習指導要領に権力を見える化するのかなぁ。文科省が国家権力を担っていることはそもそも自明。そこが制作するモノの背景に権力が横たわっているのは誰でも知っている。

☆この権力のチェック機関が国会なんだが、機能していないのだから、ますます権力は背景にあって、環境設定型権力のほうがよいのではないのだろうか。

☆なにも自ら露にベールを脱ぐ必要もなかろう。それとももしかして、文科省は自らの権力はチェック不要な神の正義だとでもいうのか。だから、崇め奉ってくれということか。いや、そんなことはないな。ないない。そんなバカではあるまい。

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