教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

北朝鮮の外交は、米中ロシア間のバランス交渉

2011-12-20 08:39:32 | 教育政策
☆日経ビジネスONLINE(2012.12.20)では、伊藤暢人氏の「北朝鮮、米中ロシア間で揺れ動く政治カードに 金正日総書記死去後の東アジア情勢について、金美徳・多摩大学教授に聞く(1)」も掲載されている。

①ロシアとの関係が米中へのけん制となる。

金正日氏自身も2011年8月にはロシアの極東地方を訪問。両国は、ロシアが有する110億ドルに上る北朝鮮の債務を免除し、経済開発を進めていくことを決めました。さらに天然ガスパイプラインの敷設や、両国の軍事協力などについても合意したとされています。

ロシアにとっては、北朝鮮は外交上のカードとしての意味合いが大きいのではないでしょうか。米国が弱体化するなかで、北朝鮮との交渉窓口というポジションは大きな意味を持つからです。


②中国にとっては、経済よりも外交カード。

韓国側の推計によると、北朝鮮の経済はマイナス成長が続いており、疲弊していると見られます。とはいえ、北朝鮮が崩壊し韓国がそれを統合した場合にかかるコストは約150兆円という試算が出ています。この金額は韓国だけではとても支えられません。日本、米国、中国、ロシアが集まっても難しいでしょう。

・・・・・・確かに北朝鮮と中国は、両国国境付近の黄金坪などで合弁により経済特区開発を進めるなど経済的には近い関係にあります。とはいえ、中国にとってみると、経済的、政治的な負担もあり、ある程度の距離を保ちたいというのが本音のところではないでしょうか。中国が北朝鮮を統合するとなれば、中国国内の人権問題や格差問題に改めて注目が集まりかねませんから。

それでも、中国は北朝鮮とのパイプを持ち続けているのは「政治カード」や「外交カード」としての意義が大きいからです。北朝鮮との交渉窓口を務めることができるというのは、日本や米国との外交交渉において重要なポイントとなりますから。


☆なぜか民主主義の問題は、なかなか触れられない。イラクやリビアのときと違うのは、

☆6か国の権力関係が複雑であるということか。

☆「民主主義」がビジョンになって、国際政治が語られるのは、以外にも難しい。

☆自国の利益をいかに守るために国際政治の交渉をするのかというのが

☆本当のところ。なんと、時同じくして、ハシズムが発信したわけであるが、

☆民主主義政治と独裁政治の本当の境界線はなんなのだろう。

☆2012年は、国家のアイデンティティ問題が浮上するのかもしれない。

☆もともと民主主義の矛盾からファシズムは生まれると考える学者もいるわけだし。

☆しかし、何よりも警戒しなければならないことは、

☆経済問題は軍事力という暴力問題と無縁ではないということである。

☆世界人権宣言を再び座右の銘にしなければ。

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