教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

戸板のインテリジェント・トライアングル

2005-08-26 20:51:29 | 学校選択
戸板中学校・戸板女子高等学校
用賀の丘にある
ファッショナブルで、
高感度な芸術性
そして女性の知性
というインテリジェント・トライアングル
な女子校である。

地政学的には、かつて政財界人の別邸が
立ち並ぶ緑豊かな地で、
明るくそれでいて毅然とした
姿勢で未来を支える人材が
育つ環境である。

教育空間も、知好楽という
トライアングルが随所に
メタファーとして配置されている。
ある意味フラクタルな空間。

このトライアングルや3という数字
にこだわった建築デザインのコンセプトは
フランク・ロイド・ライトの
手法を取り入れているのだろうか。

校章は梅の花。つつましく控えめなピンク色
から微笑が似合うかわいらしい生徒の姿が
イメージできる。たしかに実際そうだ。

マナー、茶道、華道、家庭科、芸術などを
重視している6年間通しての自己実現プログラムが
ベースとなっているためだろう。

しかし、これらの自己実現プログラムは、
一方で人生の選択を瞬間瞬間自己決定していく
際の本物の知性を育んでいる。

おそらくトライアングルとは
選択の意志決定の意味
(フランク・ロイド・ライト流儀に従えば)も
重ねられているはずである。

図書空間、情報空間に行けば
戸板の生徒たちがいかに情報収集に
余念がなく、情報発信を楽しんでいるかが
すぐにわかる。

情報発信から逆算された
自己実現プログラム。
この逆算仕掛けは
創造性を育むというのは
ハーバード流儀だろうか。

ともあれ、
知好楽という教育理念が
実践されている
ということだ。

戸板はクオリティー・スクールである。
もっともっと多くの学校選択者が
見学に行ったほうがよい女子校だ。
戸板再発見。

今年は戸板も研究していきたい。

参考→「戸板学園の教育の根」ホンマノオト

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