何でも試験すれば良いという平板な発想も日本的です。
大学卒業、認定試験の検討で一致(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20070321i301-yol.html
” 政府の教育再生会議の第3分科会(教育再生)は20日の会合で、
大学の学部教育の質を担保するため、卒業時の認定試験の導入を
検討することで一致した。 〔中略〕
会合では、出席委員から「極端に言えば九九が出来なくても大学
に入れる」などと、大学生の学力低下を懸念する声が相次ぎ、4
年間の学部卒業時に何らかの認定試験を設ける必要性で大筋合意
したという。
また、学部教育での〈1〉到達目標の設定〈2〉成績評価の厳格
化〈3〉語学や文章作成力など各学部共通の基礎教育の充実――
なども検討する。学部教育を充実させ、より高度で専門的な人材
を育成する大学院教育につなげるのが狙いだ。”
言っていること自体は別に悪くないのですが、
そもそも大学生の学力を下げたのは日本政府です。
大学の数だけやたら増やして少子化を放置しているわけですから、
大学生の質が低下するのは当然でしょう。
質の問題など、大学進学率を2割以下に下げれば一発解決しますが、
それでは高等教育に携わる職にありついた方が路頭に迷います。
或る意味、これも「既得権益層」の主張なのかもしれません。
また、「到達目標の設定」「評価の厳格化」は、
大学の教育側には全く適用されていません。
(教授会の質が旧態依然で何も変わっていないのは周知の事実です)
政治家でも、行政でも、日本の企業でも、教育界でも、
「到達目標の設定」も「厳格な評価」も為されていないのですから、
大学生だけに求めても有名無実に終わるでしょう。
「九九ができない」云々は、出所が数学教育勢力と思われます。
若年層の5割が年金未納でも「年金制度は絶対破綻しない」と
しつこく主張している方々に是非言って欲しいものです。
(これは九九ができない以前の問題です)
◇ ◇ ◇ ◇
認定試験が必要と思われる方々を列挙します。
日興コーディアルグループ、15年間で3度の大事件(日経BP)
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-121310-01.html
” これまでも日興は、世間を騒がす不祥事を度々起こしている。1991
年の損失補填問題を巡る証券スキャンダル、97年の総会屋への利益
供与事件、そして今回の不正会計問題。15年ほどの間に事件で3度
もトップが退任している。
不祥事で社長が代わる度に、日興は「事件再発防止」を宣言してき
た。だが、世間のホトボリが冷めると、また過ちを犯す。”
→ 今話題の日興コーディアルグループです。
時系列で振り返ってみると凄いですね。
省庁の天下りあっせん全廃案に自民党内から強烈な反発(朝日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2007030903960.html
” 自民党行革推進本部公務員制度改革委員長を務める片山氏が「彼
(渡辺氏)よりはずっと詳しい人もいるし、真剣に考えている人
も大勢いる。議員の発言を真摯(しんし)に受け止めないと」と
名指しで批判。「(省庁に頼まれて)一斉に言っているなんて大
間違いだ」と語った。
尾身財務相は9日の会見で「人材バンクに登録したらいいとの案
もあるが、仮に登録したら『この人は売りですよ』と天下に知ら
せることになり、その人は公正中立な行政を意欲をもってできな
くなる」と批判。冬柴国交相も「公務員の士気にかかわる」と、
慎重対応を求めた。”
→ 「公務員の士気にかかわる」というのが爆笑です。
自民党って本当に面白いですね。
本音を覆い隠す表現技術にかけては世界一でしょう。
黒木亮「自浄力なき地方の闇」(日経BP)
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-119375-02.html
” 村長は、村の公共工事の入札指名業者の名前を自筆で書き加え、
地元のゴロである娘婿の方は、工事に群がってくる暴力団などを
抑える役割をしていた。Xの手がけた温泉施設も、総工費のうち、
5割強は大手ゼネコンが受注したが、それ以外のかなりの工事や
備品の納入を村長の娘婿の会社が受注した。また、施設の警備・
清掃は、警備・清掃業の実績がない村長の娘の会社が受注してい
る。さらに、ゼネコンから村長に金が流れているとも言われる。
欧米では、こういう公私混同をしただけで、村長はクビである。
東京でも問題になるだろう。ところが、地方では、共産党の村議
や一部の人々を除いて、こうしたことをほとんど問題視しないの
である。”
→ これは、本当に凄い実話です。
「これだけの取材力は只者ではない」と思っていたら、
案の定、黒木亮 氏でした。(なるほど納得)
『カラ売り屋』という著作に収録されているそうです。
さすが、営業活動もすばらしいです。
大学卒業、認定試験の検討で一致(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20070321i301-yol.html
” 政府の教育再生会議の第3分科会(教育再生)は20日の会合で、
大学の学部教育の質を担保するため、卒業時の認定試験の導入を
検討することで一致した。 〔中略〕
会合では、出席委員から「極端に言えば九九が出来なくても大学
に入れる」などと、大学生の学力低下を懸念する声が相次ぎ、4
年間の学部卒業時に何らかの認定試験を設ける必要性で大筋合意
したという。
また、学部教育での〈1〉到達目標の設定〈2〉成績評価の厳格
化〈3〉語学や文章作成力など各学部共通の基礎教育の充実――
なども検討する。学部教育を充実させ、より高度で専門的な人材
を育成する大学院教育につなげるのが狙いだ。”
言っていること自体は別に悪くないのですが、
そもそも大学生の学力を下げたのは日本政府です。
大学の数だけやたら増やして少子化を放置しているわけですから、
大学生の質が低下するのは当然でしょう。
質の問題など、大学進学率を2割以下に下げれば一発解決しますが、
それでは高等教育に携わる職にありついた方が路頭に迷います。
或る意味、これも「既得権益層」の主張なのかもしれません。
また、「到達目標の設定」「評価の厳格化」は、
大学の教育側には全く適用されていません。
(教授会の質が旧態依然で何も変わっていないのは周知の事実です)
政治家でも、行政でも、日本の企業でも、教育界でも、
「到達目標の設定」も「厳格な評価」も為されていないのですから、
大学生だけに求めても有名無実に終わるでしょう。
「九九ができない」云々は、出所が数学教育勢力と思われます。
若年層の5割が年金未納でも「年金制度は絶対破綻しない」と
しつこく主張している方々に是非言って欲しいものです。
(これは九九ができない以前の問題です)
◇ ◇ ◇ ◇
認定試験が必要と思われる方々を列挙します。
日興コーディアルグループ、15年間で3度の大事件(日経BP)
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-121310-01.html
” これまでも日興は、世間を騒がす不祥事を度々起こしている。1991
年の損失補填問題を巡る証券スキャンダル、97年の総会屋への利益
供与事件、そして今回の不正会計問題。15年ほどの間に事件で3度
もトップが退任している。
不祥事で社長が代わる度に、日興は「事件再発防止」を宣言してき
た。だが、世間のホトボリが冷めると、また過ちを犯す。”
→ 今話題の日興コーディアルグループです。
時系列で振り返ってみると凄いですね。
省庁の天下りあっせん全廃案に自民党内から強烈な反発(朝日新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2007030903960.html
” 自民党行革推進本部公務員制度改革委員長を務める片山氏が「彼
(渡辺氏)よりはずっと詳しい人もいるし、真剣に考えている人
も大勢いる。議員の発言を真摯(しんし)に受け止めないと」と
名指しで批判。「(省庁に頼まれて)一斉に言っているなんて大
間違いだ」と語った。
尾身財務相は9日の会見で「人材バンクに登録したらいいとの案
もあるが、仮に登録したら『この人は売りですよ』と天下に知ら
せることになり、その人は公正中立な行政を意欲をもってできな
くなる」と批判。冬柴国交相も「公務員の士気にかかわる」と、
慎重対応を求めた。”
→ 「公務員の士気にかかわる」というのが爆笑です。
自民党って本当に面白いですね。
本音を覆い隠す表現技術にかけては世界一でしょう。
黒木亮「自浄力なき地方の闇」(日経BP)
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-119375-02.html
” 村長は、村の公共工事の入札指名業者の名前を自筆で書き加え、
地元のゴロである娘婿の方は、工事に群がってくる暴力団などを
抑える役割をしていた。Xの手がけた温泉施設も、総工費のうち、
5割強は大手ゼネコンが受注したが、それ以外のかなりの工事や
備品の納入を村長の娘婿の会社が受注した。また、施設の警備・
清掃は、警備・清掃業の実績がない村長の娘の会社が受注してい
る。さらに、ゼネコンから村長に金が流れているとも言われる。
欧米では、こういう公私混同をしただけで、村長はクビである。
東京でも問題になるだろう。ところが、地方では、共産党の村議
や一部の人々を除いて、こうしたことをほとんど問題視しないの
である。”
→ これは、本当に凄い実話です。
「これだけの取材力は只者ではない」と思っていたら、
案の定、黒木亮 氏でした。(なるほど納得)
『カラ売り屋』という著作に収録されているそうです。
さすが、営業活動もすばらしいです。