どういうわけか若年労働者への不平不満の表明がメディアで
目立つようになった昨今ですが、普通に考えれば
就職氷河期世代の方がバブル世代よりも遥かに苦労し、
遥かに努力しているはずです。
日本の成長率が長期低落している訳だから
若年労働者の資質や気性を批判するのは間違っている。
彼らは上意下達を守ってさえいればよい、
という安直な選択肢をもはや持っていないのだ。
慶應大学の太田聰一教授は、若年労働者の調査から
就職時に不況のため苦労したいわゆる氷河期世代の労働者は
就職先の企業に不満を抱いており
転職を求める傾向が強いことを確かめています。
氷河期入社の社員 2人に1人が「就職やり直したい」(日本人材ニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/5386349/
”就職氷河期に入社した若手社員の2人に1人が就職活動をやり直したいと考えている
ことが分かった。調査会社のトレンダーズ(東京都渋谷区)が、入社1~3年以内の
社会人500人に対し、「就職活動に関する調査」を実施し、結果を発表した。
就職活動に関する自己評価を得点で聞いたところ、平均は100点満点で65点となっ
た。就職活動での苦戦が伝えられた入社1年目の女性は特に低く53 点という結果
だった。
「自分の就職活動に後悔をしていますか?」と聞いたところ、43%が「後悔してい
る」と回答し、中でも11%が「とても後悔している」と答えた。
具体的に「就職活動で後悔していること」としては、「企業研究が甘かった」が最
も多く59%。続いて「自分が将来やりたいことが不明確だった」(53%)、「情報
収集が足りなかった」(47%)、「自己分析が足りなかった」(40%)の順となっ
た。その他にも、「企業をイメージで選んだ」(19%)、「企業を規模で選んだ」
(17%)、「就職ランキングに流された」(5%)といった回答も見られた。
さらに「転職」に関する意識を聞いたところ、転職を考えたことが「ある」と答え
た人は61%に上っている。入社1年目でも、既に50%と半数が「転職を考えたこと
がある」とし、47%が「就職活動を、大学生に戻ってもう一度やり直してみたい」
と考えている。
就職氷河期で志望する企業に入れなかった若手社員の転職志向が、高まっているよ
うだ。
調査は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住の4年制大学または大学院卒の
有職者500人(入社1年目120人、入社2年目189人、入社3年目191人)を対象と
して、2月1日~2月2日にインターネットで回答を得たもの。”
とりあえず就職した会社に対する強い不満が窺えます。
景況回復を受けて第2新卒市場が活発に動き出すのは必至です。
その際に離職率が高まるような企業は、
自社が労働者に見捨てられている事実を直視した方が良い。
不況期は我慢して働く労働者も景況改善によって本音が出てくる。
…景気回復の持続には、質の低い企業を淘汰するという
素晴らしい効用がある。経済成長を諦めるのは大馬鹿者だ。
目立つようになった昨今ですが、普通に考えれば
就職氷河期世代の方がバブル世代よりも遥かに苦労し、
遥かに努力しているはずです。
日本の成長率が長期低落している訳だから
若年労働者の資質や気性を批判するのは間違っている。
彼らは上意下達を守ってさえいればよい、
という安直な選択肢をもはや持っていないのだ。
慶應大学の太田聰一教授は、若年労働者の調査から
就職時に不況のため苦労したいわゆる氷河期世代の労働者は
就職先の企業に不満を抱いており
転職を求める傾向が強いことを確かめています。
『若年者就業の経済学』(太田聰一,日本経済新聞出版社) | |
氷河期入社の社員 2人に1人が「就職やり直したい」(日本人材ニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/5386349/
”就職氷河期に入社した若手社員の2人に1人が就職活動をやり直したいと考えている
ことが分かった。調査会社のトレンダーズ(東京都渋谷区)が、入社1~3年以内の
社会人500人に対し、「就職活動に関する調査」を実施し、結果を発表した。
就職活動に関する自己評価を得点で聞いたところ、平均は100点満点で65点となっ
た。就職活動での苦戦が伝えられた入社1年目の女性は特に低く53 点という結果
だった。
「自分の就職活動に後悔をしていますか?」と聞いたところ、43%が「後悔してい
る」と回答し、中でも11%が「とても後悔している」と答えた。
具体的に「就職活動で後悔していること」としては、「企業研究が甘かった」が最
も多く59%。続いて「自分が将来やりたいことが不明確だった」(53%)、「情報
収集が足りなかった」(47%)、「自己分析が足りなかった」(40%)の順となっ
た。その他にも、「企業をイメージで選んだ」(19%)、「企業を規模で選んだ」
(17%)、「就職ランキングに流された」(5%)といった回答も見られた。
さらに「転職」に関する意識を聞いたところ、転職を考えたことが「ある」と答え
た人は61%に上っている。入社1年目でも、既に50%と半数が「転職を考えたこと
がある」とし、47%が「就職活動を、大学生に戻ってもう一度やり直してみたい」
と考えている。
就職氷河期で志望する企業に入れなかった若手社員の転職志向が、高まっているよ
うだ。
調査は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住の4年制大学または大学院卒の
有職者500人(入社1年目120人、入社2年目189人、入社3年目191人)を対象と
して、2月1日~2月2日にインターネットで回答を得たもの。”
とりあえず就職した会社に対する強い不満が窺えます。
景況回復を受けて第2新卒市場が活発に動き出すのは必至です。
その際に離職率が高まるような企業は、
自社が労働者に見捨てられている事実を直視した方が良い。
不況期は我慢して働く労働者も景況改善によって本音が出てくる。
…景気回復の持続には、質の低い企業を淘汰するという
素晴らしい効用がある。経済成長を諦めるのは大馬鹿者だ。