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みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

現下の原油価格水準は、サウジアラムコにもロシアにも持続可能ではない

2020-04-24 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
原油先物がマイナスという歴史に残る椿事が起きている。
あくまでも現物ではなく先物価格であるが、異常事態に変わりはない。

これはサウジとロシアの対立に起因しており、
アメリカのシェール産業に打撃を与えるためとの説もあるが、
いずれにせよベネズエラはおろかロシアにとってもサウジにとっても
この異常な水準の原油安は到底許容できないものだ。
いよいよ協調減産に追い込まれつつあると見て良いだろう。

▽ 以下参照のこと

『週刊エコノミスト』2020年 4/21号



原油 ダブル・ブル(2038) 182 ▼ 9

2年チャート


10年チャート


(以上のチャートはRakuten.sec)
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ロシアの原油減産効果は想定より大きい?

2020-04-07 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
ロシアの原油減産の効果は想定より大きい、そう判断した。
夏頃には緩んできて二番底もあるかもしれないが、
行くべき時は行かないと。


原油ダブル・ブル【2038】     376 ▼ 4


ジャパン・ホテル・リート【8985】 31,250 △ 3,930


星野リゾート・リート【3287】  329,500 △ 30,700


(以上のチャートはRakuten.sec)

蛇足ながら、市況が回復しても日本経済の低迷は1ミリも揺るがない。
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東証二部や新興市場ばかり動く昨今、時代の徒花か?

2017-02-22 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
中小型株ばかりが動くので、
最近はこちらをモニタリング中。
少し前の食品株と同様、別に企業価値が増えている訳ではないが。。


弁護士ドットコム(6027) 879.0  △4.0 (+0.46%)


学究社(9769)      1,627  △6.0 (+0.37%)



ただ、当ウェブログの基本的な見方としては依然として以下の通りであるので留意されたい。

「今年は市場にとって厳しい年になりそうだ。
 昨年の推移から10月以降の僥倖をなくしたような惨めな形になるかも」


※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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「暴言が目立つトランプ氏について警戒感が広がっており、腰を据えドルロングを膨らますような環境ではない」

2017-01-21 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
日本でもトランプ就任式がリアルタイムで生中継されたので、
NYや為替市場の反応が手に取るように分かった。

一言で言えば、欲張りなマーケットは「失望」したということだ。
強気のポジションを手仕舞って「やれやれ」と帰途に向かう
トレーダー達の心理が目に見えるようだ。

ダウは所謂「行って来い」に近く、過大な期待が萎んだことが分かる。
ドル円に至ってはイエレンサプライズの上昇分を失った。
このままでは木曜日の急反騰の分も失ってしまうであろう。

具体的な政策は打ち出されなかったので、
あくまでも今後の政策待ちであるが、
東証もドル円も年初の水準を奪回が非常に難しくなったと言える。

「いつ下落基調に転じるか分かったものではない」

「三月頃迄には完全に終わっているだろう」

「安倍政権やその周辺はこの「他力本願」の株高で図に乗って、
 まるで自分達の手柄であるかのように吹聴し始めている。
 そうした増長は、市場の神によってこっぴどく叩きのめされるものである」

「現下の円安・日本株高は、米金利高に完全に依存しており実力では全くない。
 外国人投資家が儲かるから買っているだけの話だ。
 「日本売り」で外国人が儲かるとなればあっという間に叩き売られるであろう」

「いつでも急落急変に備えショートの用意をしておくべき」

としてきた当ウェブログのスタンスは基本的に変わらず、
やや予定を早めて「1月売り」が必要になりつつあると判断した。

▽ トランプの支離滅裂な政策は、アメリカ経済を衰退へ向かわせる危険性が高い

『週刊エコノミスト』2017年01月24日号


当ウェブログは元々、日本経済の実態と乖離している東証の水準に懐疑的であった。

「はっきり言って、日銀の追加緩和は一瞬で消化されるか効かないかのどちらかだ。
 CPIをコントロールできるかのように豪語していた黒田総裁の見通しは完全に外れている。
 黒田バズーカは米経済回復・利上げ期待があったからこそワークしたのであり、
 米経済が寧ろ減速していて利上げできず、外貨建て資産の投げ売りを迫られる日本を狙って
 海外ファンド勢が先物売り・円買いの波状攻撃をかけてくる逆風時には「水鉄砲」にしかならない」

「黒田緩和を囃してたっぷり儲けた海外ファンド勢は、
 図に乗って市場の主のように振る舞っていた日銀の梯子を外し
 「日銀売り」「日本売り」により往復で稼いでいるのだ。
 黒田マジックの鍍金がはがれ、敗残者の実態が見えるのは必然である」

「米経済の減速により円高が進む中で、必死に追加緩和しても大勢は変わらない。
 現下の日本経済の低迷が金融政策に起因するとの致命的な勘違いを改めない限り、
 日本財政が太平洋戦争時のような焦土と化すまで緩和中毒となるしかないのだ」

「黒田日銀の緩和策はせいぜい円高の速度を抑制させ、
 投資家や株主を儲けさせる程度の効果しかない。
 気付いた時には日中戦争と同じような泥沼に嵌り込み、
 円は暴力的で逆らいようのない「発散」の時を迎えるだろう」

「マーケットを侮り、思い通りにできるかのように豪語する愚かな人間の浅知恵は
 マーケットによって完膚なきほどまでに粉砕されることになる」

「効かない愚かな策を何度も繰り返すのは、
 かつて日本海軍と帝国陸軍が滅亡した重要な要因のひとつである。
 黒田日銀は、太平洋戦争での大失敗を再び繰り返そうとしている」

「戦略において致命的なミスを犯してしまったため、
 必死に戦術面で挽回しようとして益々苦しい状況に陥る点でも、
 黒田日銀は太平洋戦争での日本陸海軍と酷似してきつつある」

「アベ相場を演出して大儲けした外国人投資家は、
 日本のために日本株を買っていたのではない」

「儲かると思えば中国でも韓国でもロシアでも買うのである。
 儲からないのなら売るし、下がると思うなら空売りする。
 今も、アベノミクスが儲からなくなったから大挙して日本株を売り叩いているだけだ」

「当ウェブログが2013年から繰り返して指摘してきたように、
 アベ相場は何ら安倍政権の手柄などではなく、
 米経済回復によって円安に転じ海外資金が流入してきたためである。
 それに加え無謀な日銀緩和策で儲けようと外国人投資家が群がってきたからだ」

「カネの匂いに惹かれて入ってきた海外マネーは、
 アベノミクスの鍍金がはがれ損失が出そうだとなると一目散に逃げる。
 ただ、それだけのことに過ぎない」

「2015年の「日経平均2万円」は、日本経済の好況を示すものでは全くなく、
 後世において「アベノバブル」「安倍バブル」と呼ばれるような脆弱なものである」

「黒田日銀総裁は、戦術的には優れていると思う。
 相手の裏をかいて市場を驚かせる技術には長けていると
 これまでの「実績」が証明しているからだ」

「しかし、戦略的には完全に失敗しており、
 異次元緩和で物価を操れるような大口をたたいて見事にしくじっている」

「今回もまた、物価目標達成時期は蜃気楼のように後退しており、
 自分が幻を信じ国民を欺いていたという事実を意地でも認めようとしない無様な有様を見せている」

「追加緩和を行っても効果は一瞬、行わなければこっぴどく売り叩かれる。
 どちらにしても「負け戦」であることに変わりはない」

「惨めな総裁は、ロンメル将軍のように過去の栄光が崩れ去り、
 連敗の道を歩み続けるしかなくなってきているのだ」

と書いてきた当ウェブログの見方は、いささかも揺らいでいない。
「東証買い戻しの原因は原油高であり、日本経済回復の前兆では全くない」
との見方にも変化はなく、原油が反落基調になってきているので警戒度は高まっている。

「日銀は愈々手詰まりになり、自ら滅亡への道を驀進している。
 日銀ほどの緩和を行っていないスウェーデンは3%を超える成長、
 日本は1%にも達しないだろう。金融政策ばかりに依存した国の末路である」

「2016年の日本のGDP成長率が下方修正されるのは間違いない」

「黒田日銀総裁が、騙し討ちにしても市場を驚かせて意のままにしようと
 マイナス金利導入という奇襲策を持ち出してきたこと自体、
 日銀が完全に袋小路に陥って、自らの窮状を悟られないよう
 必死になって苦しい内情を偽装している事実を証明している」

「金融政策が所期の効果を発揮しているかのように空虚な芝居を続けるしかない、
 自らの失敗を認められないというのは、かように悲しいことなのだ。
 黒田日銀には、完全敗北への蟻地獄をゆっくりと滑落してゆく運命しか残っていない」

「欧州での経験がまざまざと示しているように、マイナス金利の効果は限定的だ。
 いくらか通貨安をもたらすだけで根本問題を何ひとつ解決はしない」

「しかも原油安によって生活が改善することを知ってしまい、
 「デフレ脱却」というお題目の胡散臭さに感付いてしまった有権者は、
 マイナス金利導入によって食品をはじめとする輸入価格の上昇が
 日本経済の復活ではなく日本国民の購買力低下をもたらすことを認めざるを得ない」

「これ迄は米経済の回復という僥倖に恵まれてきたが、
 今後は米経済減速の向かい風の中で真価が試される。
 愈々選択肢が狭まってきた黒田日銀にはもう、幸運をもたらす「神風」は期待できない」

「一時的に市場を持ち上げても構図は何ひとつ変わらない。
 剣によって立つ者は剣によって滅ぶように、
 金融政策に依存する黒田日銀は金融政策で滅ぶことになろう」

「黒田日銀は完全に失敗した。
 追加緩和をちらつかせながら「武器」を温存すれば良かったものを、
 安倍政権に迎合した小細工を弄してこっぴどく市場から罰せられるに至ったのである」

「その証拠に、日銀を嘲笑うかのように日経先物と東証は叩き売られた。
 中央銀行は市場を警戒させてこそ中央銀行としての力を発揮できるが、
 黒田日銀のように市場から馬鹿にされるとその力は失われ、
 市場に振り回される惨めな状態に追い込まれる」

「これまで黒田日銀は市場を驚かせることに成功してきたが、
 それは異常な緩和策を意外なタイミングで宣告することによってであった」

「日銀のバランスシートが完全なメタボ状態で自己資本を毀損する危険性が高く、
 一部大企業と投資家以外には大した恩恵が及ばないにも関わらず
 実質的な自国通貨切り下げのデメリットが日本国民に明らかになりつつある現在、
 日銀が市場を驚かせる時期は過ぎ、市場から侮られ翻弄されるステージに入ったと判断できる」

とした2年前の当ウェブログの警告は昨年年初に実証された。
OPEC減産合意で米シェール資源採掘が急激に増加しており、
資源安による危機は依然として残っている。

▽ 資源安は巨大資源企業へ深刻な打撃を与える

『週刊エコノミスト』2016年01月26日号


当ウェブログが繰り返し警告してきたように、東証と上海はいずれ沈むしかない。
似たような株価操作を行っている同類だから、当然の話である。

「次は中南海と同じような株価操作政策を行っている
 東証にも甚大な災いが及ぶことになるであろう。
 次元の低い安倍政権が、株価操作によって愚民を欺く粉飾政策を行っているからだ。
 あさましいことに、中共の同類にまで堕ちたのだから自業自得である」

「中国当局がいかに株価を操作しようと、コモディティの需要減退を誤摩化すことはできない。
 また、米利上げが経常赤字の資源国経済を直撃することは歴史的経験から明白である。
 従って、今は東証を暢気にバイ&ホールドしている場合ではなくなってきている」

「中国の生産年齢人口は既にマイナスに転じた。
 日本の輸出関連セクターは多かれ少なかれ中国経済と関わっており、
 東証の中国関連は基本的にポートフォリオから外さなければならない」

「「中国経済は大幅な減速必至、どうあがいても米国を抜けない」とした
 当ウェブログの見方は全く揺らいでいない」

「一つだけ言えるのは、いかに国有ファンドでも高値奪還はできないということだ。
 そのような暴挙を行えば、素人投資家の無謀な投機を招き、必ず本物の暴落がやってくる」

「中国の生産年齢人口が減少する長い黄昏の時代に入った。
 投資で経済を支えるなどというのは、愚かしい自滅行為に過ぎない」

「不動産投資の状況はもっとひどい。
 日本の不動産バブル崩壊を上回るような惨状となる可能性が高い。
 メディアがコントロールされていて真相が分からない上に、
 地方政府が無謀な開発を煽ってきたからだ」

「中国経済は人口動態の劣化と不良債権の累増で「期待を裏切る」季節に入っている」

と当ウェブログは警告したが、原油先物の動きも
トランプ就任に隠れてはいるものの警戒すべき状況である。


ドル113円前半で上値重い、英首相の演説を警戒(reuters)
http://jp.reuters.com/article/ny-forex-idJPKBN151313
”午後3時のドル/円は、前日の東京時間午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113.38/40円だった。欧州連合(EU)離脱交渉についての英首相の演説を控え、欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」への警戒感から上値が重かった。
 ドルは朝方一時113.83円付近まで下落したが、仲値公示を経て114.28円まで反発。ただ、正午前から一転、じりじりと水準を切り下げ、午後には一時113.38円に下押しした。
 メイ英首相の演説を控えて、国内勢の間では手がけにくさが意識されたといい「少なくとも、積極的には上値を追いづらい」(国内金融機関)との声が聞かれた。仲値公示にかけては、輸入企業のドル買いが出たものの、午後は買い手に乏しい状況が続いたもよう。 
 とりわけ午後には「米金利の低下をながめてドル売りが強まった」(国内金融機関)という。米10年債利回りは午後3時にかけて2.35%付近に低下した。
〔中略〕
 市場では、「11日のトランプ会見以降も暴言が目立つトランプ氏について、警戒感が広がっており、腰を据えてドルロングを膨らますような環境ではない」(金融機関)との意見も聞かれた。
 トランプ次期大統領の20日の就任式に先立って、財務長官に指名されたムニューチン氏の公聴会が19日に控えており「為替に関して何らかの言及があるか見極めたい」(別の国内金融機関)との声も出ていた。〔中略〕 (為替マーケットチーム)”

こちらは少し前のロイター報道。
この段階でセルオンファクトの気配が濃厚だった。

東証の輸出関連はショートにしておく必要があろう。
特に、トランプが締め付けを強めるであろうメキシコに
生産拠点を持つ企業は非常に苦しくなる。
ドル安はユーロ高を意味するから、ユーロ圏依存度の高い銘柄も要警戒と見ている。
また、単価の高い小売業も景況に左右され易い。


 マツダ(Rakuten.sec)        1,813 △ 5


 森精機(Rakuten.sec)        1,478 △ 22


 UA(Rakuten.sec)         3,385 ▼ 55


ロングで持てるものは多くないが、矢張りインバースか。
円高での減価が無視できないゴールドよりは良いであろう。

 日経ダブルインバース(Rakuten.sec) 1,972 ▼ 15


今年は市場にとって厳しい年になりそうだ。
昨年の推移から10月以降の僥倖をなくしたような惨めな形になるかも。


※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
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  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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「ドルの上昇スピードは明らかに速すぎだが、売りの理由が見当たらない」

2016-12-15 | 注目対象…譲渡益税分は寄付に廻して下さい
イエレンは驚くべきことに、トランプ相場を受けてスタンスを変えた。
トランプ相場は信頼できるものではないが、イエレンのスタンスは信じざるを得ない。

基本的にこのイエレンの判断は誤っていると確信しており
決して上昇基調ではない米経済に悪影響を与えると考えているが、
これで短期的なドル高円安・東証の強含みが決定したと判断している。

イエレンが利上げに慎重な姿勢を見せれば
ドル高円安基調には急ブレーキがかかったであろうが、
驚くほどのタカ派姿勢には明らかに市場が仰天している。

来年三月頃迄には完全に終わっているだろうが、
短期的に円安・日本株高が進むと判断した。

…しかし、この円安急伸で間違いなく日本国民の実質賃金は急落し、
「所得増なき株高」が益々鮮明になる
のは必定である。
儲かって喜び騒ぐ一部の連中の増長と思い上がりにより、
日本国民の大多数は憎悪と不満を強めることになろう。

また、安倍政権やその周辺はこの「他力本願」の株高で図に乗って、
まるで自分達の手柄であるかのように吹聴し始めている。
そうした増長は、市場の神によってこっぴどく叩きのめされるものである。

「いつでも急落急変に備えショートの用意をしておくべき」
としてきた当ウェブログのスタンスは、春迄に保留とする。

▽ ドイツ証券の田中泰輔氏が、今回のトランプ相場での円安を完璧に言い当てている

『週刊ダイヤモンド』2016年12/17号 (労基署が狙う)


しかしその田中泰輔氏も、今後のドル円は判断のしようがないとの見解のようだ。

「はっきり言って、日銀の追加緩和は一瞬で消化されるか効かないかのどちらかだ。
 CPIをコントロールできるかのように豪語していた黒田総裁の見通しは完全に外れている。
 黒田バズーカは米経済回復・利上げ期待があったからこそワークしたのであり、
 米経済が寧ろ減速していて利上げできず、外貨建て資産の投げ売りを迫られる日本を狙って
 海外ファンド勢が先物売り・円買いの波状攻撃をかけてくる逆風時には「水鉄砲」にしかならない」

「黒田緩和を囃してたっぷり儲けた海外ファンド勢は、
 図に乗って市場の主のように振る舞っていた日銀の梯子を外し
 「日銀売り」「日本売り」により往復で稼いでいるのだ。
 黒田マジックの鍍金がはがれ、敗残者の実態が見えるのは必然である」

「米経済の減速により円高が進む中で、必死に追加緩和しても大勢は変わらない。
 現下の日本経済の低迷が金融政策に起因するとの致命的な勘違いを改めない限り、
 日本財政が太平洋戦争時のような焦土と化すまで緩和中毒となるしかないのだ」

「黒田日銀の緩和策はせいぜい円高の速度を抑制させ、
 投資家や株主を儲けさせる程度の効果しかない。
 気付いた時には日中戦争と同じような泥沼に嵌り込み、
 円は暴力的で逆らいようのない「発散」の時を迎えるだろう」

「マーケットを侮り、思い通りにできるかのように豪語する愚かな人間の浅知恵は
 マーケットによって完膚なきほどまでに粉砕されることになる」

「効かない愚かな策を何度も繰り返すのは、
 かつて日本海軍と帝国陸軍が滅亡した重要な要因のひとつである。
 黒田日銀は、太平洋戦争での大失敗を再び繰り返そうとしている」

「戦略において致命的なミスを犯してしまったため、
 必死に戦術面で挽回しようとして益々苦しい状況に陥る点でも、
 黒田日銀は太平洋戦争での日本陸海軍と酷似してきつつある」

としてきた当ウェブログの警告は、
トランプ相場とイエレンのタカ派化という偶然により
暫しの間は遠ざかったと言えるが、あくまでも僅かな期間に過ぎない。


…当ウェブログは、これまで繰り返してきたように強い警戒を緩めていない。
現下の円安・日本株高は、米金利高に完全に依存しており実力では全くない。
外国人投資家が儲かるから買っているだけの話だ。
「日本売り」で外国人が儲かるとなればあっという間に叩き売られるであろう。

「アベ相場を演出して大儲けした外国人投資家は、
 日本のために日本株を買っていたのではない」

「儲かると思えば中国でも韓国でもロシアでも買うのである。
 儲からないのなら売るし、下がると思うなら空売りする。
 今も、アベノミクスが儲からなくなったから大挙して日本株を売り叩いているだけだ」

「当ウェブログが2013年から繰り返して指摘してきたように、
 アベ相場は何ら安倍政権の手柄などではなく、
 米経済回復によって円安に転じ海外資金が流入してきたためである。
 それに加え無謀な日銀緩和策で儲けようと外国人投資家が群がってきたからだ」

「カネの匂いに惹かれて入ってきた海外マネーは、
 アベノミクスの鍍金がはがれ損失が出そうだとなると一目散に逃げる。
 ただ、それだけのことに過ぎない」

「2015年の「日経平均2万円」は、日本経済の好況を示すものでは全くなく、
 後世において「アベノバブル」「安倍バブル」と呼ばれるような脆弱なものである」

「黒田日銀総裁は、戦術的には優れていると思う。
 相手の裏をかいて市場を驚かせる技術には長けていると
 これまでの「実績」が証明しているからだ」

「しかし、戦略的には完全に失敗しており、
 異次元緩和で物価を操れるような大口をたたいて見事にしくじっている」

「今回もまた、物価目標達成時期は蜃気楼のように後退しており、
 自分が幻を信じ国民を欺いていたという事実を意地でも認めようとしない無様な有様を見せている」

「追加緩和を行っても効果は一瞬、行わなければこっぴどく売り叩かれる。
 どちらにしても「負け戦」であることに変わりはない」

「惨めな総裁は、ロンメル将軍のように過去の栄光が崩れ去り、
 連敗の道を歩み続けるしかなくなってきているのだ」

と書いてきた当ウェブログの見方は、いささかも揺らいでいない。
「東証買い戻しの原因は原油高であり、日本経済回復の前兆では全くない」
との見方にも変化はなく、原油が反落基調になってきているので警戒度は高まっている。


「日銀は愈々手詰まりになり、自ら滅亡への道を驀進している。
 日銀ほどの緩和を行っていないスウェーデンは3%を超える成長、
 日本は1%にも達しないだろう。金融政策ばかりに依存した国の末路である」

「2016年の日本のGDP成長率が下方修正されるのは間違いない」

「黒田日銀総裁が、騙し討ちにしても市場を驚かせて意のままにしようと
 マイナス金利導入という奇襲策を持ち出してきたこと自体、
 日銀が完全に袋小路に陥って、自らの窮状を悟られないよう
 必死になって苦しい内情を偽装している事実を証明している」

「金融政策が所期の効果を発揮しているかのように空虚な芝居を続けるしかない、
 自らの失敗を認められないというのは、かように悲しいことなのだ。
 黒田日銀には、完全敗北への蟻地獄をゆっくりと滑落してゆく運命しか残っていない」

「欧州での経験がまざまざと示しているように、マイナス金利の効果は限定的だ。
 いくらか通貨安をもたらすだけで根本問題を何ひとつ解決はしない」

「しかも原油安によって生活が改善することを知ってしまい、
 「デフレ脱却」というお題目の胡散臭さに感付いてしまった有権者は、
 マイナス金利導入によって食品をはじめとする輸入価格の上昇が
 日本経済の復活ではなく日本国民の購買力低下をもたらすことを認めざるを得ない」

「これ迄は米経済の回復という僥倖に恵まれてきたが、
 今後は米経済減速の向かい風の中で真価が試される。
 愈々選択肢が狭まってきた黒田日銀にはもう、幸運をもたらす「神風」は期待できない」

「一時的に市場を持ち上げても構図は何ひとつ変わらない。
 剣によって立つ者は剣によって滅ぶように、
 金融政策に依存する黒田日銀は金融政策で滅ぶことになろう」

「黒田日銀は完全に失敗した。
 追加緩和をちらつかせながら「武器」を温存すれば良かったものを、
 安倍政権に迎合した小細工を弄してこっぴどく市場から罰せられるに至ったのである」

「その証拠に、日銀を嘲笑うかのように日経先物と東証は叩き売られた。
 中央銀行は市場を警戒させてこそ中央銀行としての力を発揮できるが、
 黒田日銀のように市場から馬鹿にされるとその力は失われ、
 市場に振り回される惨めな状態に追い込まれる」

「これまで黒田日銀は市場を驚かせることに成功してきたが、
 それは異常な緩和策を意外なタイミングで宣告することによってであった」

「日銀のバランスシートが完全なメタボ状態で自己資本を毀損する危険性が高く、
 一部大企業と投資家以外には大した恩恵が及ばないにも関わらず
 実質的な自国通貨切り下げのデメリットが日本国民に明らかになりつつある現在、
 日銀が市場を驚かせる時期は過ぎ、市場から侮られ翻弄されるステージに入ったと判断できる」

「黒田日銀に残されたバズーカはあとせいぜい一発で、
 しかもその使用が自己を破壊する恐怖に苛まれながらトリガーを握ることになる。
 今年のクリスマスは、マーケットに大寒波がやってくる可能性が高い。
 海外ファンド勢が日本を叩き売ってくる可能性を想定しなければならない」

とした昨年末の当ウェブログの警告は今年年頭に実証された。
OPEC減産合意で米シェール資源採掘が急激に増加しており、
資源安による危機は依然として残っている。

▽ 資源安は巨大資源企業へ深刻な打撃を与える

『週刊エコノミスト』2016年01月26日号


当ウェブログが繰り返し警告してきたように、東証と上海はいずれ沈むしかない。
似たような株価操作を行っている同類だから、当然の話である。

「次は中南海と同じような株価操作政策を行っている
 東証にも甚大な災いが及ぶことになるであろう。
 次元の低い安倍政権が、株価操作によって愚民を欺く粉飾政策を行っているからだ。
 あさましいことに、中共の同類にまで堕ちたのだから自業自得である」

「中国当局がいかに株価を操作しようと、コモディティの需要減退を誤摩化すことはできない。
 また、米利上げが経常赤字の資源国経済を直撃することは歴史的経験から明白である。
 従って、今は東証を暢気にバイ&ホールドしている場合ではなくなってきている」

「中国の生産年齢人口は既にマイナスに転じた。
 日本の輸出関連セクターは多かれ少なかれ中国経済と関わっており、
 東証の中国関連は基本的にポートフォリオから外さなければならない」

「「中国経済は大幅な減速必至、どうあがいても米国を抜けない」とした
 当ウェブログの見方は全く揺らいでいない」

「一つだけ言えるのは、いかに国有ファンドでも高値奪還はできないということだ。
 そのような暴挙を行えば、素人投資家の無謀な投機を招き、必ず本物の暴落がやってくる」

「中国の生産年齢人口が減少する長い黄昏の時代に入った。
 投資で経済を支えるなどというのは、愚かしい自滅行為に過ぎない」

「不動産投資の状況はもっとひどい。
 日本の不動産バブル崩壊を上回るような惨状となる可能性が高い。
 メディアがコントロールされていて真相が分からない上に、
 地方政府が無謀な開発を煽ってきたからだ」

「中国経済は人口動態の劣化と不良債権の累増で「期待を裏切る」季節に入っている」

と当ウェブログは警告したが、原油先物の動きも
離脱騒動に隠れてはいるものの警戒すべき状況である。
いつ下落基調に転じるか分かったものではない。


アングル:ドル/円ロングは「半身」、通貨オプションにみる投機筋の警戒心(jp.reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN1440RH
”米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派見通しで、ドル/円が一段高となっている。だが、通貨オプション市場をみると様相はやや異なる。リスク・リバーサル(RR)は依然としてドル安/円高予想を示すドル・プット・オーバー。強気にみえる投機筋だが、あくまで「半身の構え」で、ヘッジしながらドルを買い進んでいる様子が浮かび上がる。

 <投機筋は両にらみ戦略か>
 1週間物のドル/円RR25%デルタはFOMC直前、2%付近にまでドル・プット・オーバーの傾きを拡げたが、FOMC通過後はアジア時間序盤にかけて1.3%付近まで急速に傾きを縮小した。
 市場では「ドル高の根拠を得て、ヘッジのドルプットを外す向きがいた」(別の国内金融機関)との観測が出ている。
 ただ、その後は、スポット相場の上げの勢いが落ち着く中でRRの傾きも1.5%付近に再び広がった。米大統領選後に一時接近した傾きゼロや、その先のドル・コール・オーバーにはまだ距離があり「投機筋は、まだ確信をもってドル買い/円売りに乗り出しているとはいえない」(りそな銀行・クライアントマネージャー、武富龍太氏)とみられている。
 米大統領選後の通貨オプション市場では、スポット市場の上昇と足並みをそろえるように、ドル安/円高予想がいったん後退した。1週間物RRは、ドル・プット・オーバーの傾きが選挙の開票中に5%超に拡大した後、急速に傾きを縮めた。11月後半には0.04%と、ほぼゼロ付近にまで縮まった。
 ところが11月後半ごろから、スポット相場が上昇を続けた一方で、RRのドル・プット・オーバーの傾きが拡大し始めた。商品先物取引委員会(CFTC)が発表するIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組がちょうど円売り越しに転じた時期と合致する。

〔中略〕
 <弱気残るうちは上昇継続との見方も>
 スポットとオプション市場で異なる方向感の動きが生じる場面は、過去にも観測されている。2014年の8─9月は、数カ月にわたって102円付近で停滞したドル/円が急上昇を始めた。RRはドル・プット・オーバーの傾きを拡大させたが、スポット市場ではさらにドル高/円安が進むなど、必ずしもドル安/円高の「前触れ」を示しているわけではない。
 今回のFOMCではメンバーの示す政策金利見通しに基づく来年の利上げペースは、3回に「上方修正」。金利市場は敏感に反応し、10年米国債利回りは2.43%付近から2.58%付近へと上昇。日米金利差と相関の強いドル/円も、115円前半から117円台へと2円幅で上昇した。
 市場では「ドルの上昇スピードは明らかに速すぎだが、売りの理由が見当たらない以上、相場についていくしかない」(邦銀)との声が漏れる。
あおぞら銀行の諸我氏は「ドルは116─120円のレンジにステージが上がった可能性がある」と指摘する。目先の利益確定売りは出るとしても、基本シナリオは120円を目指す展開を予想している。
 市場が総強気になったときが相場の天井といわれる。「半身の構えの投資家が減らない限り、ドル強気相場もクライマックスにはなお距離がある」(別の邦銀)と言えるかもしれない。 (平田紀之 編集:伊賀大記)”

今回の円急落・ドル急騰に対する市場の反応については、
このロイター報道が非常に優れている。

トランプ大統領の誕生で「材料出尽くし」になる迄、まだ時間がある。
日本経済の低迷が続いていようが、円安で自動的に収益が増える
輸出関連銘柄に短期的に注目している。


 マツダ(Rakuten.sec)    2,016 △ 39


 森精機(Rakuten.sec)    1,538 △ 6


 フジミインコ(Rakuten.sec) 2,217 △ 15


マツダは依然として為替感応度が高い。
また、森精機とフジミの信用倍率は危険な程の水準になっている。
ビッグスクイーズにより、マツダ以上の急激な上昇になる可能性もあろう。

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