ハワイから戻って以来、先週の牛肉欲、肉食化疑惑はもしかすると単に鉄分を補おうとする欲求であったのかも知れず、血の入り用、目的が果たされたと同時に落ち着いたのだった。
朝、曇りがちで気温が低いのでヨーグルトを温めて食べようとレンジで加熱したらやりすぎて分離した。もろもろしたヨーグルト。ビフィズス菌も死んでしまったと思う。朝から不過視な殺生をしてそれを胃腸に埋葬する。
昨日伊丹へダンス公演を見に行った。阪急を乗り継いで、十三は火事があった方の改札がまだ閉鎖したままになっている。
伊丹でたいやき屋に寄る。そこはある時期までおはぎの丹波やだった。あんこの続き。
小雨のなかたいやきをかじりながら歩く。しっぽから食べて最後に頭が残るより頭から食べて最後にしっぽの方がいいのだと、この日やっと確信した。最後にしっぽの形を見ながら食べきったほうが完了型に感じる。
劇場には顔見知りが多かった。終演後頭の奥に鈍い頭痛があった。
公演を見に来ていた恩師と夕食には早いけど夕方からちょっと飲もうと寄った店に結局9時前までいたけれど、学生時代の回想から現在に至るそれぞれの状況、この十数年のことを話すことが有意義な時間だった。
保坂和志の波が来た。
運よく今日の仕事は本を読んでいるポーズだった。ポーズ中に私という演算を読み終えた。次の本を注文すべく今日の午前中にカートに7冊入れた。
仕事場が京都駅だったので、終わってから伊勢丹でレターセットに散々悩む。
ちょっと礼状を書きたいだけなのに、自分でもバカなのかと思うくらい紙の売り場を右往左往して、便箋の幅、紙のサイズ、質感を確認してしまう。
夕飯、すじ煮込みの残った煮汁でごぼう、にんじん、生姜の炊込みごはん。赤軸ほうれん草と水菜のサラダ、ドレッシングはなんとなく作ってうまく行った玉ねぎ生姜青のり。むね肉と玉ねぎピーマン甘酢炒め。月の終わりが近付くとむね肉に助けを求める。えのきワカメ吸い物。
炊込みごはんが炊けてくるにおいがしてくると早く炊飯器を開けたくなる。炊飯器という家電が好きだと思う。音も湯気がでる様子もいい。パカッと威勢良く蓋があくところもいい。さらに予約しておいたら時間通りに米を炊き上げ、あ、ごはんなかったという時には早炊きでさっさと炊いてもくれるし、炊込みごはんとか玄米とかコースが別れているのも何かしらそれに適した加減をしてくれる心配りがうれしい。さらにすぐ食べないときには保温も出来る。
例えばトースターは、油断しているとパンを焦がしたり、電子レンジは電磁波がどうとか栄養価を損なうとか真偽は置いといてどこか不安要素があるけれど、炊飯器にはそういったところ、目を離すと炊き過ぎるとか、調理におけるマイナスポイントがない。しかも使いようによれば煮物もできるし、さつまいもも蒸せ、パンも発酵から焼き上げまで出来るというこの器用。 私はタイガーのまわし者ではないです。
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