カレンダーでは3月もあと2日。この1ヶ月はとても長く感じたし、3月はまだ続くような気がする。
ニュースは原発での作業は汚染水に阻まれ難航と伝える。昨日は敷地内の土壌からプルトニウム検出。それは前からわかっていたとかいないとか。報道されることは事実をどこまで伝えているのか、それを正解に知ることができなくても、あきらかにされないことも含めてすべては時間が経つごとに否が応でも現実としてあらわれ、その様相からようやくこの事態の全貌が見えてくるのだろうと思う。
外に出て、今日はいい天気だなあとただ思い、ただ息をすることもかなわない、土も水もだめになる。快適な生活の代償に一歩間違えば誰の手にも負えないものが関わっていることを全く知らないわけではなかった。ただ何事も起こらず滞りない日々がずっと続くものだと思いたいのでそう思い込んでいた。万が一は万が一なのだからその「一」に気を取られるより他に毎日やることも考えることもあった。
今は出来る限りはやく事態の収束への目処がたつこと、被害が可能な限り最小限に抑えられること、作業にあたる人たちが先の見えない地獄から解放されることを願わない日はないが、事態がすぐに良い方向へ向かわないらしいことは嫌でもわかる。楽観的にいられるはずはないが、ひたすら思い煩っても仕方がない。
来月の今頃、桜が散った頃、福島はどうなっているだろうか。