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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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スケールメリットと、そのメリットの行方は…札幌市

2008年02月27日 20時42分15秒 | Weblog
物を大量に生産し、そして大量に販売するとスケールメリットが生じます。
一本のラインで同一の製品を作り、まとめて運搬し、まとめて販売する事で確かに経費の削減が可能になる事でしょう。メリットとは長所とか利益と言う意味になります。
大量に生産し、大量に消費する商品なら確実にスケールメリットが期待できる事でしょう。
しかし、私は戸建住宅でのスケールメリットなどは在り得ないのだと思っています。

昨今の戸建住宅の年間着工数は全国で約50万戸程度と言われております。
住宅建築に使用する合板、サッシなどの建材などは、ハウスメーカーやローコストメーカーなどが大量発注致します。その際、資材メーカーからとんでもない安価な価格で買い付けますが、ここで得た利益が何処に行くのかを、どれだけの人が承知しているのでしょうか。

大量生産、大量供給で得た利益がしっかりと顧客還元されるなら言う事などはありません。
住宅の供給数は、どんなに大量生産しようと建てられる数は年間50万戸程度なのです。
資材をどんなに大量発注しても一戸建てに使用する資材や建材などは限られており、この絶対数が限られている限り、スケールメリットなどは生じないと考えるべきでしょう。

スケールメリットを得るため安価に大量に買い付けるハウスメーカーが販売する家も、スケールメリットのない高価格で仕入れる零細な地域工務店が造る家も、全部合わせても年間の建築着工数の50万戸は50万戸なのです。
資材メーカーは散々買い叩かれ、下請け業者もトコトン値切られます。
ここで得られたスケールメリットは、建主さんが住んでから肌で感ずる事になる、家の性能や機能に反映されない費用である「膨大な宣伝広告費」に消費されているのが現状なのです。

スケールメリットの得られない地域工務店は、適正価格で購入し、適正価格で協力業者に発注しますが、宣伝広告費を殆どかけておりません。
したがって、しっかりと勉強した工務店が、親切で丁寧な施工を行ない、創って育てる家づくりを行なったとしても、建築費が価格が高くなる事などは無いのです。
本物を選べる生活者の方々の賢明さが問われるところでしょう。
情報が完全に偏って伝わっている住宅業界です。悔いの残さない家づくりを願いたい!!

今日はある資材メーカー販社さんの社員勉強会で3時間講演を行なってきました。
写真は猛吹雪の札幌で滞在しているホテル前で撮ったのですが、車から10m歩いただけで雪だるまのようになってしまいました。明日は北斗市の本社に戻る予定です。
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