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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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不便を感じて発明が生まれる…北斗市

2008年02月13日 22時41分05秒 | Weblog
日頃の生活に不便を感じなければ発明は生まれてなど来ないのです。
凍った道を滑らないで歩くために、靴の設置面にスパイクを埋め込み特許となりました。
凍った道では滑る事が当り前であると言う観念が定着すると発明は生まれません。
発明と言うと特殊な才能を持った天才だけしか出来ないのでは言う観念も間違いです。

私のような薄学なものでも多くの発明をしてきましたが、私が出来ると言う事は誰もが発明を出来ると言う事になります。回りにあるもので不便だと思った時にこそチャンスと言えるでしょう。
ファース工法の象徴的な特許で「ネット発泡断熱施工」と言うのが特許登録されています。
私は日本ではじめて木造住宅の現場スプレー方式の認定を交付されましたが、屋根の断熱材を屋根材に直接、樹脂発泡で施工しますと様々な問題が生じます。

屋根の下にもう一枚の下地を作って樹脂発泡を行なうとなると、その下地の張り手間が掛かります。またベニヤ板を釘で打つとその釘にぶら下がった樹脂の重みが掛かる事になり、地震や揺れなどの負荷が掛かると抜け落ちる事が危惧されます。
それを防ぐためにネット(網戸のようなメッシュ)をタッカ(ホチキスのような止め具)で打ち付け、その下部から樹脂を吹き付けます。
樹脂はメッシュの目を突き抜けてメッシュ下地の木材にしっかりと密着し、剛体の強い断熱、気密層を形成しますがこの手法が特許となりました。

ファース本部では様々な建築資材の研究も行なっておりますが、サッシの取り付けを容易にする金物の研究や換気システムなどの研究開発なども同時に行なっております。
写真は今日、ファース本部の実験ブースで撮りましたが、手前からロール網戸メーカーの株式会社アミックスの白崎貴博さん、開発責任者で取締役の山内正幸さん、当社の小泉常務、私の隣が研究開発室の冨田です。

アミックスさんとは引き違いサッシに使用する収納式のロール網戸を共同研究しており、20日の全国大会には出品する予定です。これも立派な発明品なのですが…

今日の北斗市は、最高気温が-5℃と、とんでもない寒さとなりましたが、研究室にいて世の中に無いものを生み出すプロセスにおいては、寒さなどを感じるいとまもないものです。

今日は北斗市市役所を智専務と一緒に訪問し、海老澤市長に全国大会開催の報告を行なってきました。
北斗市は夜になって猛吹雪となり、気温-10℃窓外はホワイトアウト状態になりました。
明日も研究開発室で仕事する予定です。
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