風のたより

つれづれに

                      寒い冬の風物詩 “ たき火にあたるサル”

2015-02-12 | 日本モンキーパーク



犬山のモンキーパークで冬の一時期だけ見られる珍しい“たき火にあたるサル”を見に行ってきました。

普通サルは火を怖がるらしいのですが、ここ犬山のモンキーパークにいるサルは怖がることもなく
寒い日にたき火の周りに集まり暖をとる珍しい光景が見られます。





この“たき火にあたるサル”は、新聞やニュースになるほど今では冬の風物詩になっています。

ただ場所がちょっと離れている下で、たき火の煙が流れ上で見ている観客は煙いこと煙いこと。(笑)





実はこの行事は、昭和34年の伊勢湾台風の年から半世紀以上も続く伝統行事なんだそうです。

台風で倒れた木の残がいをもったいないと旧犬山野猿公苑(1957~1997)の職員がたき火にしたところ
サルが集まってきたのが始まりだとか。





木が次々火の中に入れられると、、、せっせと火の当番をするサルが、、、





サルが集まってくるのにはもう一つ理由がありました。
たき火の中には美味しいお芋が入っているんです。





美味しい匂いでもしたのでしょうか、遠くにいたサルも集まってきましたが、、、
まだと分かるとまたどこかへ~~~





ボスを中心に見張り番サルが火の担当をしているのでしょうか??





まだかな?まだかな?





だいぶ火が弱くなってきました。
真っ赤な火にも怖がる様子がありません。





そして待つこと数十分、係員がやってくると、遠くにいるサルたちが走ってきました。





美味しいお芋を今や遅しと待ちわびるサルたち、、、

そしてついに、焼き上がったほかほかのお芋が割って投げられました。
群がるサルたち、、、





まだもらっていないサルが次々にたき火の近くにやってきてお芋をねだります。
下にもいっぱい落ちているようにも見えますが、、、、、??





こちらは、さっそくゲットした芋をほおばるサル。

黄色い美味しそうなお芋です。
なんでも和菓子の材料になるような高級なお芋で、千葉から送られてくるのだそうです。





両手にゲットして、、、





こちらは、取られないように高い場所に移動して食べる慎重なサル。





そしてこんなサルも、、

火から出たばかりの熱いお芋を、水につけて、、、賢いですね!!





この親子のサル、脇でせがむ子サルを無視し、とうとうひとかけらも子サルにはあげませんでした。
見ている人々から〝子サルがかわいそうに!”の声が上がりました。(笑)

サルの世界、見ているだけでも、どこか人間にも当てはまるようでおもしろかったです。

なお、ここ犬山モンキーパークにいるサルは、世界遺産で知られる屋久島にいるサルと同じでヤクニホンザル
という種類だそうで、現在このパークには160頭いるそうです。