坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

『ぼくが ここに』

2008年09月20日 | 坊主の家計簿
 9月20日

 雑費  レンタル1       280円
 食類  無添加ワイン      398円
     レバニラ        149円
     うどん玉         28円

 合計              855円
 9月累計         110825円

 レンタルは『死神の精度』。

 間違いない。阪神には死神が憑いている。ここは死神に『見送り』を選択して貰わないと。逆に巨人に『決定』だ。もう、ここまで盛り上げてんから満足しただろう。もお、エエやん。なんとか勘弁したってくれや。。。

 っちゅう事で、気分が悪いので『死神の精度』の悪口。
 え~。。。小西真奈美の出場シーンが少ない!ボケか、こら!何の為にわざわざ280円も出して借りたと思てるねん。ひとえに『小西真奈美見たさ』しか理由はないねんぞ。確かに真奈美タンは芝居はヘタや。富司純子の圧倒的な演技と美しさには敵わん事は解っとる。年老いてもあの美しさは異常やぞ。まあ、きっと蒼井優ちゃんが老いたらああいう感じになるのかも知らんが、素晴らしい演技と、素晴らしい美しさ。よって富司純子の出演シーンがメインになるのはしゃーないのかも知らんが、しかーし!それでも真奈美タンやんけ。一応、売り出し中の役者さんやおまへんかい。もっと出したらんかい。
 
 あ、映画の内容。まあ、『映画』っちゅうか、レンタルDVDなんだが。
 『死神の精度』は、超名作『ベルリン天使の詩』を100万倍ぐらいに薄めた感じやな。まあ、ちょっと安っぽい。阪神が勝ってたら「素晴らしい!」と褒めてやってもエエかも知らんが、阪神が負けたので駄作やな。富司純子以外は、ストーリーも、映像も安っぽい。
 テーマは『死』であるのだろうが、それも、ちと安っぽい。
 っちゅうか、『安っぽい死』なんぞはあり得ないのだが、『死』を考える映画にしてはかなり安っぽい。
 
 富司純子以外に良かったのは、富司純子が死神に対して批判する場面。
 「あなたは死神だからそんな事が云えるのよ」と。
 死神は死を知らない。っちゅうか、生きている誰しもが死を知らない。当り前の話である。死んだ事がないから。死んだ事のない人間に『死』なんぞは解るわけがない。あくまでも生きている人間が考える『死』でしかない。
 当然、原作者も、映画監督も、脚本家も、死を知らない。死を知らない中で語るのなら、それは死神と同じでしかあり得ない。
 自殺未遂しようが、大病をしようが、親しい人達が次から次へと死んで行こうが、んなもんはあくまでも生きている側から考える事でしかない。

 まあ、そういうのもあるのかも知れんが、死神は迷う。「この人を殺してイイのだろうか?」と。映画のラストシーンはそういう事を伝えたかったのかも知れない。
 んが、映画としてはやはり駄作である。阪神が負けたからである。巨人が1ゲーム差に迫って来たからである。

 と、まあ、見事に今日も気分で生きているのだが、まあ、気分だ。気分次第なもんだ。恐らく、昨日も今日も巨人に勝ち、ゲーム差が5ゲームに開いていたら、多分、『死神の精度』に対する見方も変わっていただろう。
 「ハッハッハッハ!これで優勝間違いなしや!今日は勝利の美酒でっせ!」と御機嫌、御機嫌である。多分、私が結婚していて、ガキなんぞが居たら、そういう時に「お父さん、DSの新しいゲームソフトが出たの。」と云うだけで「よっしゃ、よっしゃ。今からネットで買ったろ」である。
 しかし、1ゲーム差になった今なら間違いなく「貴様はそれでも帝国臣民か!恥を知れ、恥を。贅沢は敵だ!鬼畜米英はもっと敵だ!」と云う事間違いなしであろう。

 と、まあ、こんなもんである。


    ぼくが ここに いるとき
    ほかの どんなものも
    ぼくに かさなって
    ここに いることは できない
 
    もしも ゾウが ここに いるならば
    そのゾウだけ
    マメが いるならば
    その一つぶの マメだけ
    しか ここに いることは できない
    
    ああ このちきゅうの うえでは
    こんなに だいじに
    まもられているのだ
    どんなものが どんなところに
    いるときにも
   
    その「いること」こそが
    なににも まして
    すばらしいこと として
   (まどみちお『ぼくが ここに』)

 
 当然、『誰でも』である。
 死神になんぞ判断される筋合いはない。
 まあ、だから『死神の精度』っちゅうタイトルなんだろうが。。。