内藤やすお|演歌十八番

内藤やすおブログ

蜩・ヒグラシ

2024年08月29日 | 日記

神田川の蝉の鳴き声もあまり聞こえなくなって来ました。

【人の世の 悲し悲しと ヒグラシが】

高浜虚子の句です。蜩のカナカナカナを悲しと。

【蜩や その日暮らしが 身に染みる】

私、ないとう罵声の句でございます。その日暮らしの私です。

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【蜩・ヒグラシ・寒蝉】と言う蝉。俳句の季語はにもなっています。また【寒蝉鳴】と言って暦の上の七十二侯の一つでも有ります。カナカナカナカナと鳴き、オーシンツクツクツクと鳴く【ツクツク法師】と同じく夏の終わり頃に鳴く蝉です。

夏の初めの【熊蝉のシャカシャカシャカ】【油蝉のギ―ジリジリジリ】【ミンミン蝉のミーンミーンミー】と喧しく鳴く蝉と違って、どこか物悲しく聴こえますよね。 蝉って一秒間に百回も腹を震わせて鳴くんだそうです。腹から声を出すんですね。 私の歌のレッスンに通っていた頃には、師匠から常に【腹から声を出せ!】と言われ続けておりましたが・・・・