実話をリアルに映画化。
「キャプテン・フィリップス」68点★★★☆
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2009年3月28日。
ベテラン船長のリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は
ケニアに向けて、
コンテナ船で援助物資を運んでいた。
航海ルートのソマリア海域では
最近、海賊の活動が激化しており、
フィリップスは警戒をしていた。
だが、その日。
フィリップスは船の後方から近づいてくる
2隻の不審なモーターボートに気づく――。
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「ボーン」シリーズ、「ユナイテッド93」の
ポール・グリーングラス監督が
09年に世界中でニュースになった事件を映画化。
おなじみの緊迫感と臨場感満点のカメラワークで
海上でのサバイバルをリアルに描いてます。
最初は船酔いするかと心配したけど、
なんとか大丈夫だった(苦笑)
わずか4人ながら
武装しているため驚異となる海賊たち。
ベテラン船長が
様々な手段と知恵で回避を試みるあたりがおもしろく、
その後の
船内でのスリルでまた盛り上がり
続くピンチで、さらに盛り上がり。
と、手に汗は十分握るんです。
が、
特に示唆や“あとに残る何か”が感じられないのが残念。
「ユナイテッド93」にはあったと思うんだ。
実際の出来事や事件を
“大変だった体験談”に終わらせないのは
これだけのベテラン俳優をもっても、監督をもっても
なかなか難しいのだと
改めて感じるのでした。
★11/29(金)から全国で公開。
「キャプテン・フィリップス」公式サイト