ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

悪の法則

2013-11-09 23:45:48 | あ行

いや~
豪華すぎるキャストなのは間違いないっすが。


「悪の法則」52点★★★


***********************

カウンセラーと呼ばれる弁護士の青年(マイケル・ファスベンダー)は
恋人のローラ(ペネロペ・クルス)と愛し合い
幸せの絶頂にいた。

同じころ
カウンセラーの友人で
金持ちのライナーは(ハビエル・バルデム)は
ゴージャスな恋人のマルキナ(キャメロン・ディアス)に
ドップリハマっていた。

だがカウンセラーはライナーの誘いで、
ヤバイ商売に手を出そうとしているらしい――?!

***********************


リドリー・スコット監督のもと、

キャメロン・ディアスにブラピ、
バルデム×ペネロペ夫妻に
大注目のマイケル・ファスベンダーという
超豪華なドリーム・チーム。

冒頭から
「なにかヤバいことが起こる、起こる・・・」と煽る、
なんとも思わせ振りな展開

熟練の映像。

そう、盛り上げかたは超一級!なんですが

・・・・・・結局だからなんなのさ?という。


舞台が整いすぎてるだけに
このガックリ感も、かなり超越してた(苦笑)。

結局、
欲の皮を突っ張らせれば、因果応報が待ってるという、
擦りきれた話なんだろうか。

「ノーカントリー」の原作者である
コーマック・マッカーシーの
初のオリジナル脚本だそうで、

やはり
小説を組み立てるのと、脚本を書き下ろすのって
違うのかなあと興味深かった。

あるいは監督との相性なんかな。

象徴的に登場するチーターの優美さと、
キャメロン・ディアスの肉弾!な芝居は見応えあります。


★11/15(金)から全国で公開。

「悪の法則」公式サイト
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キャリー

2013-11-09 20:48:23 | か行

うーむ・・・予想はしていたが・・・。

「キャリー」48点★★★

*****************

熱心なキリスト教信者の母親(ジュリアン・ムーア)に育てられた
少女キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。

母親の絶対的な支配のもとで
世間と隔離された生活を送っている彼女は、
高校でもいじめられっ子だ。

ある日、体育の授業のあと
キャリーは
自分が血を流していることに気づく。

初潮について知らなかった彼女は
恐怖におびえ
同級生たちに助けを求めるのだが――?!

*****************

スティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督で
1976年に作られた超有名映画を

「ボーイズ・ドント・クライ」の
キンバリー・ピアース監督が
クロエ・グレース・モレッツというピッタリのキャストを得て、
リメイクした作品。

デ・パルマ版、
DVDで見直したんですが
ふーん、けっこう元ネタをしっかり踏襲してますね。


でも「出産」や「妊娠」がキーになってたり
キャリーと母親の関係や衝突が、
よりみっしり書き込まれていたりと
女性監督らしい違いはありました。

ただ、逆に
「ここは踏襲しなくてヨカッタンジャナイ?」という
ベタなホラーシーンとかあり
いま見ると
B級方面にかなり傾いているというか(苦笑)

せっかくだから
書き込んだ部分を膨らませて、心理バトルにもってくとか
ホラー描写とかも、もっと怖くしたりすれば
もっとおもしろそうだけどなー。

・・・と、外野は
勝手なことを言うのでありました。

でも
クロエたんのオドオド芝居はハマってる。
彼女がいたから、成り立ったのは間違いない。

あと
ジュリアン・ムーアのバサバサ髪と
狂信的な目が
一番のホラーですわ(苦笑)

★11/8(金)から全国で公開。

「キャリー」公式サイト
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