ま、日々いろいろ映画に出会えば、
こんなこともあるさ、という(笑)
「ランナウェイ・ブルース」20点★☆
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米ネバダ州の郊外に生まれた
兄ジェリー・リー(スティーヴン・ドーフ)と
弟フランク(エミール・ハーシュ)。
幼くして、二人きりで生きねばならなくなった兄弟は
辛いときも
空想のうまい弟が物語を語り、
絵のうまい兄が絵を描き、
日々を乗り越えてきた。
だが
大人になってから兄はさまざまな問題を起こし
しかし
弟はどうしても見捨てることができない。
そして、また兄が事件を起こしてしまい――?!
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冒頭、
主人公エミール・ハーシュの語る話が
彼と兄の空想なのか、それとも本筋の話なのか
ちょっと見極めがつきにくい。
そのことに
かなーりイラッとしてしまいました(苦笑)。
テーマも俳優も悪くないんですが
とにかく話の運びがうまくないというか。
ゆえに
ダメ兄に縛られ、酒に逃げる弟(エミール・ハーシュ)への
感情移入も難しいし
悲惨な家庭環境にあるダコタ・ファニングも、
その苦労や汚れもが
残念ながら、まったく外に滲み出でこないという(苦笑)。
ただ
兄弟の空想世界を描く
アニメーションの絵柄はなかなかよかった。
コッポラ監督やオリヴァー・ストーン監督らんとの
コラボで知られるアーティスト、マイク・スミス氏によるものだそう。
あと
弟がようやくまともな、温かい食事を口にするシーンに
呪縛から解かれた開放感や安堵が現れていて
あの場面はよかったなー。
★3/15(土)から公開。
「ランナウェイ・ブルース」公式サイト