本当にジョニー•デップって
好きなモノが一貫してるよなあ。
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「マンガで世界を変えようとした男 ラルフ•ステッドマン」71点★★★★
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ジョニー•デップが
敬愛する作家ハンター・S・トンプソンと
長年組んでた漫画家でありアーティストである
ラルフ・ステッドマンに、自らインタビューしたドキュメンタリー。
ジョニデは
ハンター・S・トンプソンの自伝をもとにした
「ラスベガスをやっつけろ!」や
彼のドキュメンタリー
「GONZO」でナレーションしたり
新しいパートナーとなった
アンバー・ハードと共演した
トンプソン原作の「ラム・ダイアリー」もあるし、
本当に趣味が一貫してるっていうか
ぶれないのがスゴイと思う。
本作にもマジで出ずっぱりで参加してるし
ラルフ氏をリスペクトしている様が
ありありと伝わってくる。
ラルフ氏の成り立ちや、トンプソン氏との関わり、
そして
「人が騙され、搾取されるのが許せない!」という動機から
理不尽な社会や権威にショッキングな絵柄の絵で抵抗する、という
オリジナルな方法論を生み出した過程は
とても興味深い。
でもそれだけじゃなく
この映画がすごいのは、
それ自体のアート性と映像作品としてのクオリティの高さ。
監督のチャーリー・ポール氏も
ラルフファンだそうで
単なるインタビューカットの羅列ではなく
「彼の世界観」を映像で表現しようとし、成功してる。
ラルフ氏の制作過程をコマ取りした映像とか、
かなり時間をかけて、作ってるし
見ていてかなりおもしろい。
撮られる側、撮った側、どちらにも
ごっついアーティスト魂を感じる
見応えある作品でした。
★3/8(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
「マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン」公式サイト