アマンダ、かわいっす。
「ラヴレース」66点★★★
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1970年、フロリダの小さな町。
21歳のリンダ(アマンダ・セイフライド)は
バーを経営するチャック(ピーター・サースガード)と出会い
ラブラブに。
大盛り上がりで結婚するも
半年後、金に困ったチャックは
リンダをポルノ映画に出演させようとする。
芸名は「リンダ・ラヴレース」。
素人の彼女は、ある“特技”で
たちまちスターになっていくのだが――?!
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1972年に公開された
大ヒットポルノ映画「ディープ・スロート」に出演し
時の人となった
リンダ•ラヴレースの実話に基づく話。
ポップでノリのいいムードで始まるんだけど
「なぜ彼女がポルノスターになったか」を解くと
横暴な亭主の絶対支配と深刻なDVという
シリアスな問題が浮かびあがってくる。
ポルノスターを辞め、
1980年代に、彼女はその事実を告発するんですが
それは当時「夫に従え」と育てられた女性の悲劇を
表面化させた大きな事件であり、
多くの女性を勇気づけたのだと思う。
その事実は、興味深かったんですが
ただ、映画として見ると
無邪気で無垢なラヴレースが
スターとしてキラキラするポップな側面と
その裏のシリアスな問題提起が
ひとつの作品として、うまくつなげられていない感じ。
構成にも迷いがあるんじゃないかなあ。
ポルノスターを体当たりで演じるアマンダは
ソバカスも愛らしくマシュマロな胸も愛らしく
厳格な家庭環境や、社会経験のなさゆえ
男に従属を強いられてしまう
女性の無力さを表現していると思いました。
★3/1(土)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開。
「ラヴレース」公式サイト