贋作「里見八犬伝」とはなるほど。
「伏 鉄砲娘の捕物帳」54点★★☆
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江戸時代。
山育ちの少女・浜路(声・寿美菜子)は
獣を捕って生きる猟師。
祖父の死で浜路は山を下り、
兄(声・小西克幸)の住む江戸にやってくる。
江戸で浜路は
人と犬の血を引き、
人間に化けて暮らす“伏(ふせ)”の噂を聞く。
そして浜路は犬の面をつけた
白髪の青年・信乃(声・宮野真守)に出会い――。
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桜庭一樹氏の小説をアニメーションにした作品。
「猟師と獲物の間には、見えない糸があるという」
――このフレーズにピンと来て
見てみようと思いました。
舞台は江戸、なんですが
美術にはかなりオリジナリティがあって
極彩色の、悪く言えばけばけばしい町並みや
バベルの塔のようにそびえ立つ江戸城など
世界感の表現に、創意工夫はあります。
ただ
犬と人間、異世界の者の出会いと運命(さだめ)って
めちゃくちゃ切なさ煽るんだけど
そこのところの刹那や因果には
まだまだ深みが足りない。
後半もかなり崩壊気味だし(苦笑)
絵も大味な感じだったな。
冒頭の犬狩りや、
犬のさらし首など残酷さを我慢しただけに、
もう少し心揺さぶられたかった。
途中に「八犬伝」の芝居シーンを挟んだのはわかりやすく、
ゆらりと佇む信乃のキャラクターには
けっこう魅力があるんで、もうちょいでしたね。
★10/20(土)から全国で公開。
「伏 鉄砲娘の捕物帳」公式サイト