ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る

2012-01-23 19:18:43 | た行

なんでこんなにタイトルが長いの(笑)

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」70点★★★☆

国民的アイドルグループAKB48の
2011年の1年間を追ったドキュメンタリーです。

3.11から始まり、被災地での活動の様子、
そして総選挙、西武ドームライブ、じゃんけん大会……etcと、

泣き笑い満載のドラマを
各メンバーのインタビューを盛り込んで構成してあります。

で、どうだったかというと
いやー、ポロリ泣いちゃいましたよ(笑)
周りのお兄ちゃんもおっさんも泣いてたんじゃないか?

だって彼女たちがホントによく泣くんだもん。
勝負に勝ったとき、負けたとき、何かを得たとき、
どんなときでも
人間こんなに泣けるのかってほど
全身で慟哭する様はすごい。
そして、どれも気持ちいいんですよね。


あらゆる物事すべてに全力でぶつかっていく無防備さと、輝き。
その反面にある危うさに
いやでも心を動かされます。
若いっていいなあ(しみじみ)。

特におもしろかったのは
西武ドームコンサートの裏側かな。
舞台裏の大混乱とパニックを間近に見る臨場感は、
ドラマとして見応えがあります。

それとやっぱり
被災地での活動風景ね。

「何をすればいいのか」大人だって悩むなかで、
少女たちがこわごわ現地に行く姿には、

そもそも受け入れてくれる人がいないと成り立たない、
この職業の“性”が浮き彫りになる。

それは客が数人だった初期の劇場でも
9万人を動員するコンサートでも同じなんだと。

頂点を極めたようにみえる彼女たちの不安にも
しっかりシンクロできました。

被災地の舞台にかぶり付きで目を輝かせる子どもたちの姿に
いかん、また涙が…(苦笑)。

★1/27(金)から全国で公開。

「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」公式サイト
コメント (2)
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