新春初笑いに絶対おすすめ。
そして
早くも今年の邦画上位決定――!(笑)
「ロボジー」88点★★★★
「ハッピーフライト」矢口史靖監督の新作です。
家電メーカー、木村電器の社員トリオ
小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、永井(川島潤哉)は
社長から突然
「二足歩行のロボットを作れ」と命じられてんてこまい。
なんとかロボットを作り上げるものの、
お披露目を目前に、アクシデントが発生!
ピンチに立たされた3人は、
秘密裏にある計画を立て、一般向けのオーディションを実施する。
身長、肩幅、腕の長さなど
妙にキッチリ決まった応募基準にハマったのは
73歳の偏屈じいさん、鈴木重光(五十嵐信次郎)だった。
さて、彼らの計画とは一体――って、もうバレバレか?!
いや~最高!笑いました!(笑)
試写室もマジで爆笑の渦。
そのなかでも番長、笑いがカタカタと止まらずに
かなりヤバイ感じになってました(苦笑)
矢口監督の笑いはやっぱりツボだなあ。
とぼけていて、しかし独特で、
根底に「人のよさ」を感じさせるところがいい。
人間みたいに動くロボットのなかに
実は人間が入ってる――?!という
そんなのベタベタじゃん!という発想も
ん?でもいやまてよ?あるかもよ?と思わせる
この倒錯のリアルとギャグのバランスが絶品です。
しかもそれが老人で
老人のぎこちない動きが=ロボットになる、
喜劇のおかしみ。
いわば欺瞞の物語が、こんなに楽しくてよいのか?という(笑)
奇抜な発想をきちんとストーリーに仕立てて、
オチをつける才能と、
主旋律となるストーリーに
自然と「現代日本の姿」や「登場人物の成長」といった
副産物が立ち表れてくるのもうまいもんです。
主演の五十嵐信次郎とは
いわずとしれたミッキー・カーチス氏の別名。
彼のすっとぼけて、実に憎々しい(笑)じじい役と、
家電メーカー社の濱田岳氏、
そして
キーとなる“ロボヲタ”の女子大生役、吉高由里子氏の
アンサンブルが最高!
ぜひ劇場で笑ってください!
★1/14(土)から全国で公開。
「ロボジー」公式サイト