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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ゴーストライター

2011-08-24 22:52:41 | か行

映画好きなら、このかっこよさ
わからないはずはない!


映画「ゴーストライター」77点★★★★


ロマン・ポランスキー監督の新作です。


その人に成り代わって本を書く
ゴーストライターの僕(ユアン・マクレガー)は

元英国首相ラング(ピアース・ブロスナン)の
自叙伝を書く仕事を依頼される。

前任だったライターが数日前、
突然亡くなったのだという。


気乗りしないまま
しかし、
高額の報酬を提示されたゴーストは
ラングが滞在する島へフェリーで渡る。

出迎えたのは
専属秘書・アメリア(キム・キャトラル)。

そしてアメリアとあきらかに折り合いの悪い
ラングの妻(オリヴィア・ウィリアムズ)。


しかたなしにラングのインタビューを始めたゴーストだが、
ある問題が起きてしまい――。


ミステリ心をかきたてる
冒頭シーン、
そしてラストの絵が素晴らしい!

心に刻まれる
最高の映画的ワンシーンです。


ポランスキー監督は原作を読んで
「まるで(レイモンド・)チャンドラーのようじゃないか」と
賞賛したそうで、

わかる、わかる!それだ!


フェリー、孤島、曇天、そして雨、
写真の裏にあるヒント……など、

現代を舞台にしながらも
まるで古本をめくっているような、
古典的ミステリーの芳醇な香りに包まれている。


ハードボイルド調でありつつ、
ユアン・マクレガーのキャラクターが醸し出す
適度な軽さと柔らかさがあり、

所々にユーモアがあり、
試写室でも、かなり笑いが起きていました。


「SATC」のサマンサで有名な
キム・キャトラルも最高にハマってた!

にしても、最近気になるのは
ピアース・ブロスナン。

「リメンバー・ミー」でもいい味だったけど、
うまい具合におやじ臭と、くたびれ感が出てきている。

完全に新境地に来ましたね。

★8/27からヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。

「ゴーストライター」公式サイト
コメント (4)
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