魔性の子役、芦田愛菜……(笑)
「うさぎドロップ」69点★★★☆
同名少女コミックが原作です。
祖父が亡くなり
お葬式のため実家に戻った
サラリーマンのダイキチ(松山ケンイチ)は
ポツンとひとりぼっちの
少女・りん(芦田愛菜)に出会う。
なんと彼女は、祖父の隠し子だった。
ってことは
つまりダイキチの叔母!(笑)
親戚中が困惑し、もてあますなか、
ダイキチは思わずりんに声をかけていた。
「俺ん家来るか?」
かくしていきなり6歳の少女の保護者となった
ダイキチの奮闘が始まるが――?!
魔性の子役・芦田愛菜ちゃんと
松ケンのコンビで見せる“ほのぼの系”ムービー。
松ケンがとてもコミカルで、
監督の演出を楽しんでいるような自然さで
最近作で一番いいと感じました。
それに“ほのぼの系”っていっても
そこはSUBU監督。
ベタベタな素材を
ある部分はベタなまま、
しかしいくらでも「泣かせ」に行けるのに
それは避け、
逆に心情描写とかはおおざっぱにして
とにかくあっけらかんと、
深刻ぶらない軽さに仕上げてる。
一番いいのは
登場人物たちもみんな
気の利いたことや、いいこと言おうとしないところですね。
だから
セリフじゃないアドリブのような臨場感が出て、
そのギクシャク感が悪くない。
数年前から言われてる
「ワークライフバランス」について考えさせるし
まあ
何より感じたのは
「とにかく子育ては体力だ!」(みんなえらいねえ)
ってことですね。
そして
最近流行ってるらしいイクメン?イケダン?
なんだか知りませんが、
子育てにちゃんと参加し、がんばってるお父さん、
スタイルばっかっ気にしなくても
ちゃんとカッコイイんだよ、
みんなわかってるから、と思いましたね。
でも日本って、父子家庭への待遇厳しいんですよね。
もっと手厚くしてあげるべきだ!
★8/20から全国で公開。
「うさぎドロップ」公式サイト