英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

北陸新幹線と民主党と道路工事

2009-10-17 17:07:11 | 時事
 先日、北陸新幹線の金沢-福井間の工事認可は下りず、先送りされる見込みと報道されました。
 北陸新幹線は、東京を起点として長野、上越、富山、金沢、福井を経由、大阪に至る延長約700kmの路線です。
 長野までは平成9年より営業運転されています。ただ、この区間は、世間一般的には「長野新幹線」として認知されているのではないでしょうか。
 今回の発表では、すでに着工されている長野~金沢間には1兆5660億円の工事計画を認可したと発表されています。
 以前から、このようなことになるのではないかという予想は立っていました。民主党政権になってからは、尚更です。また、北陸新幹線の必要性はあまり感じません(メリットよりデメリットのほうがおおきそう)ので、現実的、個人的には特に残念だとは感じていません。
 ただ、「北陸新幹線」なのに福井だけ置いてきぼりというのは、おもしろくありません。

 福井、特に越前市の地理的に考えると、金沢回りより米原回りのほうが東京に近いので、金沢福井間はいらないから、米原~福井間を伸ばしていただきましょう。この際、福井は北陸とは縁を切って、近畿(関西)の仲間に入れてもらいましょう。
 北陸に居ても最下位なので、どうせ最下位なら近畿の最下位のほうが、なんとなくいいですね。

 民主党は、マニフェストと財源不足の狭間で苦労しています。3兆円の補正予算の削減、2010年度予算の概算要求が90兆円オーバーしたということで、財政の緊縮は必須です。
 そのせいか、最近、道路工事が増えたように感じます。下水道工事などは計画に沿って行われていると考えられますが、単なる舗装工事は、「今のうちに使ってしまえ」ということなのでしょうか、それとも、道路工事の実績を作って、次年度の予算を確保しようというのでしょうか?
 公共事業は産業の振興という意義もありますが、長い目で見ると「いらないものはいらない」です。

 民主党の「予算の無駄遣いをなくす」という方針は大いに評価します。また、マニフェストを遵守するというのも当然だと思います。
 しかし、選挙で民主党が支持されたからと言って、マニフェストすべてが指示されたわけではありません。
 「子ども手当て」「高校授業料の実質無償化」「高速道路の無料化」「農家の戸別所得補償」などは、票集めの餌にしか思えません。
 特定の人が利益を享受する政策によって、財源が不足して、国債の発行や消費税率のアップという事態になるのなら、そんな政策はやめて欲しいです。
 機械的にマニフェストを遵守するのではなく、もっと、マニフェスト自体を精査して、本当に無駄のない有効な予算・政策を実行して欲しいです。
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