英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

“がっかり”な総理会見と宮澤防衛副大臣の憤りの暴露

2023-12-14 09:37:54 | 時事
12月13日午後6時過ぎの総理会見
「国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは極めて遺憾だ。国民の信頼なくして政治の安定はありえない。政治の信頼回復に向けて自民党の体質を一新すべく先頭に立って戦っていく」
「政治改革を求める国民の厳しい声に真摯に耳を傾けて、党所属の議員とひざ詰めの議論を集中的に進めていく」
「国政に遅滞を来すことがないよう全力を挙げなければならない。こういった考えのもと、あす速やかに人事を行うことが適切だと判断した」


 予想はしていたが、“がっかり”な会見だった。

“国民から疑念を持たれるような事態を招いていることは極めて遺憾”
……これまでの記事の繰り返しになるが、“疑念を持たれるような事態”ではなく、キックバックに関して不記載だったことは、“不正”である。
 “遺憾”という表現も、他人事のようだ。(実際、岸田派でも不記載があったと見られている)

“政治の信頼回復に向けて自民党の体質を一新すべく先頭に立って戦っていく”
……何と戦うのだろう?…世論?派閥議員?陰の権力者?
 そもそも、信頼回復を目指すのなら、キックバックに纏わる事実を明らかにすることが第一であろう。“一新”するのも大事だが、《一新することでこれまでの不正を有耶無耶にする》のではないだろうね。

“政治改革を求める国民の厳しい声に真摯に耳を傾けて”
……繰り返しになるが、国民は“政治改革”よりは、まず“不正の解明”を求めている。
“党所属の議員とひざ詰めの議論を集中的に進めていく”
……膝を詰めて、“口裏合わせ”を入念にするとしか思えない。
 政治の信頼回復をするには、国会の場で「捜査に影響」とか「然るべき時期(“ほとぼりが冷めてから”、“大事に至ららないと判断できた時)に説明する」とか「適正に対応する」とか、ごまかさないことが肝要である。

総理の会見と同じころ、宮澤防衛副大臣が13日夕方、記者団に対し、
 去年までの3年間にあわせて140万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにし、「おわびしたい」と陳謝した。
 さらに、「派閥の方から“政治資金収支報告書に記載しなくてもよい”という指示があった。『大丈夫かな』とは思ったが、長年やっているのなら適法なのかと推測せざるを得ず、指示に従った」と説明
 また、今回の問題が発覚して以降「派閥から『しゃべるな』という指示もあった」と述べた(具体的に誰からの指示だったかは、“申し上げられない”と)。
「キックバックの使途にはやましいことはない。多くの議員がそうであると信じている」(意訳)

……かなりの憤りを持って語っていた。やけくそ気味に感じた。

 総理の言う“戦う”の相手が、“「しゃべるな」と指示した安倍派の人物だと良いのだが。 

詳しい事件の経緯や解説は「1からわかる 自民党派閥 政治資金問題 安倍派でキックバック疑い 松野官房長官ら交代へ いったい何が?」『NHK 政治マガジン』

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