英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2020年 台風14号 ブレにブレた挙句大外れ

2020-10-12 20:52:17 | 気象
何やらリクエストがあったようなので、久しぶりの気象ネタです。


 割と唐突に発生した台風14号。
 10月の秋台風は進路予報が立てやすいはずなのだが、日本の上空を通るべき偏西風は通常より北にあり、14号が偏西風に乗って移動することがなさそうなので、発生直後の進路予報円はとてつもなく大きかった。
 偏西風が通常でないこともあるが、台風の進行方向にある高気圧が頑張っていて、進路を阻んでいるので、余計、予測が定まらなかった。しかも、高気圧は1つでなく2つあるので、その頑張り具合を予測するのが2倍に難しい状況だった。(最近の進路予報の精度は高くなってきているが、今回は難易度が高かった)

 と、一応、気象庁を弁護しておいたが、予想進路がコロコロ変わるのだが、気象予報士(NHK系・気象庁系)は進路が変わった理由や状況の説明はするだけで、そのことを悪びれる様子はあまりない。(週間予報もコロコロ変わるが、「〇曜日と〇曜日に雨マークがつきました」とさらりと言ってのける)
 今回の場合、①「やたら進路予報幅が大きい状態(発生直後)」→②「①の予測より日本列島から離れて進行」→③「列島寄りの進路」→④「③より離れた進路」→⑤「列島に沿うように進行し、房総半島をかすめるか上陸の恐れも」→⑥「かなり南方寄りの進路で列島への台風の直接の影響は少なそう(秋雨前線を刺激するので、南方斜面は大雨の」→⑦「さらに南方を離れて通過、しかも、その後、南下」

 とばっちり?を受けたのが三宅島や八丈島などの伊豆諸島の島々。それに、紀伊半島や東海地方も相当な降雨量だったようだ。


 それにしても、台風が衰えて熱帯低気圧に変わると、途端に扱いが小さくなる。進路予報もなくなるし。
 まるで、ワイドショーで騒いだネタが旬でなくなった時のようだ。

 ところで、上図の進路予報図も寂しくなっているので、それほど感じないのだが、まだ台風で進路を東にとっていたころは、予報円もしっかり描かれていて、その予想進路が南向きになっており、《もしかしたら、1週回ってスタート地点に戻り、また、日本に向かって進行してくるのでは?》と思わせる要素が強かった。
 《南方はまだ水温が高くて、発達しないのだろうか?》という危惧があるのだが、気象予報士はあまり心配していない様子。きっと、大丈夫なのだろう。

 でも、一応、気象衛星の画像を確認。(今日・12日の午後1時の画像)

 上の画像は赤外線画像(通常の気象情報で使用される)で、下の画像は可視光線画像(いわゆる肉眼画像。ただし、夜間は雲が感知できない)
 日本列島の南方にうっすら渦を巻いている雲が確認できると思います(可視画像の方が分かりやすいです)。雲が薄いので発達はしていないと思うが、同心円なのが(崩れていないのが)少し気になる。

 位置が分かりにくいかもしれないので、バツ印を打っておきます。


 ついでに、赤外線、可視光線画像のカラー版もアップしておきます。
コメント
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