英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『科捜研の女』 もうひとつの殺人!残り香を探す女の謎

2010-09-03 22:17:58 | ドラマ・映画
【教訓】 「人の話は最後まで聞こう」
     「分かりやすく、結論から言おう」


 事件の真相は、1年前、息子が殺人を犯し、その証拠隠滅をしていた河原に今回の被害者が足を踏み外して転落して気を失っていた。
 犯人はその女性を見捨てることができずに病院まで背負って運んだ。

 1年たって、その女性が訪ねてきた。
 殺人と証拠隠滅をゆすりに来たと考えた犯人は
「何が目的ですか?なんで私を探した」
「お願いしたいことがあるからです」
「金か?」
「そうですよね、こういう場合、ふつう、お金ですよね」
(やはり、ゆすりにきたのか)
ナイフでグサリ。

 実は、お礼がしたかっただけで、お礼に絵(肖像画)を描かせて欲しかったのだ。
 本当はお金でお礼がしたかったという気持ちから「ふつう、お金ですよね」という返事をしたのだ。
 善意と畏怖が合致してしまった不幸な殺人でした。

 サスペンスドラマでは、よくこういう意思のすれ違いから、殺人が起きてしまうことがあります。
 やはり、人の話は最後まで聞きましょう。人に意志を伝える時は、なるべく結論を先に言って、誤解されないようにしましょう。


 それにしても、最近の榊マリコ(沢口靖子)は、「科捜研の女」と言うより、「科学捜査の女刑事」と化しています。
コメント (2)
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『警視庁継続捜査班』 第7話

2010-09-03 18:08:42 | ドラマ・映画
今回は会話までも変だった

「「事件前、容疑者・桂木が若い女にかなりの多額のお金を渡していた」という証言がある。女に貢いでいた桂木が金に困って犯行に及んだ、どう思う?」
と同僚の刑事が、真奈美(木村佳乃)に問いかける。

 それに対し、真奈美は
「う~ん、しっくりきません。記録によれば犯人は決して小柄といえない橋田さんを正面から襲っています。これは腕力に自信があるスポーツマンタイプ、しかも、犯人は何度も被害者を刺しています。つまり犯人は相手が屈服するまでは手を緩めない支配欲の強い性格です。逆に桂木さんは小柄もしくは細身で内向的な性格、タイプが一致しません」

 えっ?金に困っての犯行かどうかを聞いたんじゃなかったの?
 会話がずれています。
 それにプロファイルも変。何度も刺したのは怖くて夢中だったからとも考えられる。


 この部分にガクッと来たわけですが、その他にも「台詞が抜けているんのではと感じたり、違和感を感じた箇所がいくつかある。

 上記の真奈美のプロファイルによる犯人像がが桂木と一致しないと感じるのに対し、桂木犯人説を裏付ける証拠がいくつもあり、
 真奈美に反論して
「だが、証拠は桂木を示している」
そして、別の若い刑事が
「ひょっとして、プロファイリングが間違っているとか……」
続ける。

 何か唐突な台詞。
「桂木が犯人だということと、真奈美のプロファイルは相反している。
 桂木が犯人だということが間違っているのか、それとも、プロファイリングが間違っているのか…」
 なら、自然だ。

 または、「ひょっとして」を消して、
「プロファイリングが間違っているんだよ」と断言するのならしっくりくる。

 まあ、「ひょっとして発言」は若い刑事なので、遠慮の意味があって「ひょっとして」を入れたのかもしれない。

 これに対して、真奈美も
「新田さん、捜査線上に当時桂木以外の人物は上がらなかったんですか?」
と無視。

 この捜査会議?を聞いていると、仲が悪いか、頭が悪いか……


 そして

 容疑者B(被害者の甥)の供述を
「ウソをついているようには見えない」と断言。

 せめて、「事件発生後、借金取りに暴行を受けていた」という報告を受けて
 「強盗殺人を犯したのなら借金を返しているはず。つじつまが合わない」と言うような根拠を述べてほしい。



 さらに、クライマックス直前で真相を明らかにする直前で、次のような会話がされる。

班長「本当にいいのね」
真奈美「桂木さんの無実を証明するには、これしかありませんから」
班長「でもそれが証明されるということは、つらい現実を受け入れると言うことでもあるのよ。正直、私はその現実と向き合うのが怖かった。桂木さんの潔白が証明されるということは悲しい結末になるということだから。それでもやるのね」
真奈美「はい、やります。これが私の仕事ですから」

 すごい重みをつけて繰り返し、「驚愕の真相」ということ強調していますが、多分視聴者のほとんどが「桂木は殺されていた」と予想している。コントかと思った。
 (真実を明らかにして)真犯人を捕まえるのが刑事の仕事なのに、「それでもやるのね」とか「私の仕事ですから」って、刑事の気分で捜査を決定するの?だいいち真奈美にとって重大決意するような事項じゃないと思う。

 さらに、桂木容疑者の娘に対しても、勿体つけている。


「妙子さん、初めて会った時、あなた、あたしたちに、お父さんの無実を証明してと言ったわね。その気持ちに今も変わりはない」
「ありません」
「その無実を証明することがどんな結果になっても?」
「父の無実を証明してください。お願いします」


 とにかく、台詞が省かれていたり、重複したりしているような印象。
 脚本家が手を抜いているのか、役者さんも脚本に嫌気を感じて、台詞を覚えていないのではないかと勘ぐりたくなってしまう。



 内容についても、突っ込みどころ満載。
①殺人者はやたら左利きが多い
 これはこのドラマだけではないが、とにかく犯人特定の材料として「左利き」が使われる。左利きの人ってそんなに犯罪率が高いのか?


 とにかく初期捜査が甘すぎ。この設定がないと、「継続捜査」にならないので仕方がないが、あまりにもずさん。
②新事実が次々明らかになる。特に、新たな証言とかアリバイ偽証とか。
 それに、殺害現場にいきなり現れる近所の奥さんて…
③死体を何故燃やしたのか?初期捜査で疑問に思わなかったのだろうか
 灯油(ガソリン?)を掛けて燃やしたが、自分の嘔吐物を隠滅するために犯人が燃やしたのだが、その灯油はどこから?だいいち、火事にならず、死体の形での焼け焦げだけというのは、もう超常現象

 ④6年前の匂いが残っているのか?
 桂木の死体が埋めてある場所を探すのに、桂木の飼い犬を使うのだが、6年も前の匂いが残っているとは思えない。たとえ、匂いが残っていたとしても、白骨化しているのでにおいも変質しているのでは。

⑤看護師殺しは必要ない
 その分、捜査等に時間を割くべき

⑥唐突のウエディングドレス
 桂木が大金を渡していたのは、ドレスの制作費だった。
 桂木の無実が明らかになり、その製作者が警察を訪れたそうだが、「若い女性に会って大金を渡していた」という情報を得たにもかかわらず、その正体を突き止めようともしない。
 最後にドレスを見せられても、桂木が会っていた若い女性となかなか繋がらなかった。

⑦現場保存て?
 桂木が逃げたように見えたのは、「現場保存」のため公衆電話を探しに行ったから。
 携帯電話を持っていなかったのか?

⑧得意満面の取り調べ
 真犯人の支配人を取り調べる際、真奈美は得意満面であった。とても「悲しい結末」の後には思えない。せめて、ヒロインの魅力ぐらい引き出してほしい。
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