「(私を見くびっていたことを)後悔するならば、
人殺しなどと言う愚かな真似を、まず後悔なさい!
そして、恥じなさいっ!」(by 右京)
……この言葉、そっくり、輿水氏にお返ししたい。
官房長官が、邪魔者の右京と美彌子を社会的に葬るため、“名探偵・右京”のフェイク動画を流した。そのフェイク動画の材料として、政治学者・乙部を多賀潮少年(青年?)に報酬2000万円で襲わせた。その襲撃の流れを作るために、プロデューサー・西村を抱き込み、乙部に番組で放言させた。フェイク動画などの小細工は、内閣情報官秘書・井上が暗躍。
乙部を襲わせたのは、私怨を晴らすためでもあった。
この官房長官・武智は“小さい男”で……
「武智は権力を維持するためなら、何だってする。
そして、恨みは忘れない。チャンスを待って叩き潰す。
チャンスが来なかったら、無理やり作る」(by 下川元法相)
それにしても、小さなことまでチェックし、その報復をする。資金や人材を私利私欲のために使い放題……そんなことに執着するより、しっかり職務を果たせ!
そもそも、そんなことに勢力を果たしても、却って、足がつく(ボロが出る)ようにも思うし、《乙部襲撃の教唆》《フェイク動画の発信(教唆)》は、犯罪である。
いくら何でも、官房長官がそこまでリスクを負うモノだろうか?そんな筋書きの脚本には大いに疑問!
★あり得ない!元・法務大臣と元・東京地検特捜部部長の暴走
元法相・下川――
上記の官房長官への人物評でも分かるように、官房長官への憎悪はかなりのモノだったのだろう。それに加え、夫の身分を盾にとって、“指揮権”を発動させられたことが引き金になったと考えられる。
しかし、(元)法務大臣が内閣官房長官を殺害するのは、暴走し過ぎ!
それにしても、殺害の手際の良さは、アサシン(暗殺者)のようだった。
元特捜部部長・尾上――
自分を起用した西村プロデューサーが、実は官房長官と結託していたと下川から知らされ、ふたりで共謀して官房長官と西村を殺害。尾上は西村殺害を担当し、捜査を混乱させるため、下川が殺害したような状況証拠をでっちあげる。
しかし、検事として挫折したとは言え、正義に燃えていた尾上が殺人という大罪を犯すものなのか?
それに、西村と官房長官が結託して乙部教授傷害事件を仕組んだとはいえ、乙部の番組での言葉に勝手に後押しされただけで、収賄疑惑捜査が頓挫してしまったこととは、直接関係はなく、西村殺害の動機は、相当弱いはず。それに、西村の後ろ盾の官房長官が失脚、あるいは死亡すれば、西村は自ずと衰退するだろう。
それはともかく、前篇での西村殺害の報道を知った時の素知らぬ顔のフェイク度は反則級。
下川犯人フェイクに利用された尾上妻は可哀そう。
★今回、大爆発した秘書・石川大輔(林泰文)の行動にも、大いに疑問
これまでずっと美彌子の忠実な部下を務めていたが、出世に目がくらみ、フェイク動画や音声加工した美彌子の声でテレビ局に抗議の細工。
官房長官が美彌子の後釜の座をチラつかせたとは言え、犯罪のリスクを冒すキャラだとは思えない。
罵詈雑言掃き放題で、最後に一太刀と襲い掛かるなど、人格が崩壊したかのようだった。
林泰文さんの演技は、これまでの井上のキャラをぶっ壊されたことへの腹いせだったのだろうか?設定の割には、出番が少なかったうえ、どうしようもない退場の仕方だったことへの不満が込められていたのかもしれない。
★フェイク動画に対する稚拙な警視庁の対応
動画の件を、右京の仕業と断定し、官房長官に謝罪するのは、あまりにも拙速だった。
いくら右京を排除したいとは言え、「右京の仕業と断定=警視庁の失態」となってしまう。動画がフェイクである可能性が高く、捏造(加工)かどうかは、分析すればわかるはず。実際、後に警視庁幹部か窮地に陥った。
“警視庁の名探偵” “正義(“じっちゃん”ではない)の名にかけて” “官房長を殺害したのは僕です”と云うフレーズを右京に語らせたフェイク動画、さらに、それを逆用した右京の反撃などは面白かった。
それと、《下川が官房長殺害現場に現れた際、裏木戸と外套の位置関係から、入ってきたのではなく、中に居た》という推理は面白かったが……
……事件の真相が、官房長官、元法務大臣、元特捜部部長らの行為があまりにも浅はかだった。
私利私欲にまみれた官房長官が、追い詰められるシーンがなく、殺害されて終わりというのも、すっきりしなかった。
……相変わらずの脚本である。
そういえば、前篇で意味深な表情をしていた乙部教授は、後篇に登場せず。(西村の上司の東都テレビ制作部長も登場しなかった)
サブタイトルの『トレードオフ』も、実際はあまり関係なかったような……
あ、そうそう、前篇で誰だか分からなかった山本大輝は、多賀潮から金を巻き上げていた男だった。
【ストーリー】(番組サイトより)
事件の黒幕は官房長官か内調か!?
右京の動画がカオスをもたらす!
「警視庁の名探偵」を名乗る右京(水谷豊)が、一連の事件の黒幕は、武智内閣官房長官(金田明夫)に違いないと断言した動画が拡散され、波紋を呼んでいた。右京自身は「身に覚えがない」と否認していたが、警視庁上層部から謹慎を言い渡されてしまう。
薫(寺脇康文)は、右京の潔白を証明しようと奔走するが、状況が好転する気配すらなかった。そうこうするうち、殺害されたプロデューサーのスマホに、下川元法務大臣(黒谷友香)からの着信履歴が残っていたことが判明。警察は下川に疑惑の目を向ける。いっぽう、下川が指揮権を発動したことで梯子を外された特捜部長の尾上 (甲本雅裕)は、左遷の憂き目に遭っていた。
そんな中、“謹慎中”の右京は、政治学者襲撃事件を起こして勾留中の少年にアプローチし、背後関係に迫ろうとしていた。同じ頃、薫は驚きの情報を耳にしていた。それぞれの思惑が交錯する中、一連の事件の核心に迫る“右京の動画”が再び発信される。
真実と虚構が入り乱れる混乱の中、
日本を震撼させる衝撃の事態が!?
特命係が再び巨大な闇と対峙する!
ゲスト:黒谷友香 甲本雅裕 金田明夫
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
第15話「マッターホルンの殺人」
第16話「子ほめ」
第17話「インビジブル」
第18話「インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム」
最終回スペシャル前篇・ 第19話「トレードオフ」
人殺しなどと言う愚かな真似を、まず後悔なさい!
そして、恥じなさいっ!」(by 右京)
……この言葉、そっくり、輿水氏にお返ししたい。
官房長官が、邪魔者の右京と美彌子を社会的に葬るため、“名探偵・右京”のフェイク動画を流した。そのフェイク動画の材料として、政治学者・乙部を多賀潮少年(青年?)に報酬2000万円で襲わせた。その襲撃の流れを作るために、プロデューサー・西村を抱き込み、乙部に番組で放言させた。フェイク動画などの小細工は、内閣情報官秘書・井上が暗躍。
乙部を襲わせたのは、私怨を晴らすためでもあった。
この官房長官・武智は“小さい男”で……
「武智は権力を維持するためなら、何だってする。
そして、恨みは忘れない。チャンスを待って叩き潰す。
チャンスが来なかったら、無理やり作る」(by 下川元法相)
それにしても、小さなことまでチェックし、その報復をする。資金や人材を私利私欲のために使い放題……そんなことに執着するより、しっかり職務を果たせ!
そもそも、そんなことに勢力を果たしても、却って、足がつく(ボロが出る)ようにも思うし、《乙部襲撃の教唆》《フェイク動画の発信(教唆)》は、犯罪である。
いくら何でも、官房長官がそこまでリスクを負うモノだろうか?そんな筋書きの脚本には大いに疑問!
★あり得ない!元・法務大臣と元・東京地検特捜部部長の暴走
元法相・下川――
上記の官房長官への人物評でも分かるように、官房長官への憎悪はかなりのモノだったのだろう。それに加え、夫の身分を盾にとって、“指揮権”を発動させられたことが引き金になったと考えられる。
しかし、(元)法務大臣が内閣官房長官を殺害するのは、暴走し過ぎ!
それにしても、殺害の手際の良さは、アサシン(暗殺者)のようだった。
元特捜部部長・尾上――
自分を起用した西村プロデューサーが、実は官房長官と結託していたと下川から知らされ、ふたりで共謀して官房長官と西村を殺害。尾上は西村殺害を担当し、捜査を混乱させるため、下川が殺害したような状況証拠をでっちあげる。
しかし、検事として挫折したとは言え、正義に燃えていた尾上が殺人という大罪を犯すものなのか?
それに、西村と官房長官が結託して乙部教授傷害事件を仕組んだとはいえ、乙部の番組での言葉に勝手に後押しされただけで、収賄疑惑捜査が頓挫してしまったこととは、直接関係はなく、西村殺害の動機は、相当弱いはず。それに、西村の後ろ盾の官房長官が失脚、あるいは死亡すれば、西村は自ずと衰退するだろう。
それはともかく、前篇での西村殺害の報道を知った時の素知らぬ顔のフェイク度は反則級。
下川犯人フェイクに利用された尾上妻は可哀そう。
★今回、大爆発した秘書・石川大輔(林泰文)の行動にも、大いに疑問
これまでずっと美彌子の忠実な部下を務めていたが、出世に目がくらみ、フェイク動画や音声加工した美彌子の声でテレビ局に抗議の細工。
官房長官が美彌子の後釜の座をチラつかせたとは言え、犯罪のリスクを冒すキャラだとは思えない。
罵詈雑言掃き放題で、最後に一太刀と襲い掛かるなど、人格が崩壊したかのようだった。
林泰文さんの演技は、これまでの井上のキャラをぶっ壊されたことへの腹いせだったのだろうか?設定の割には、出番が少なかったうえ、どうしようもない退場の仕方だったことへの不満が込められていたのかもしれない。
★フェイク動画に対する稚拙な警視庁の対応
動画の件を、右京の仕業と断定し、官房長官に謝罪するのは、あまりにも拙速だった。
いくら右京を排除したいとは言え、「右京の仕業と断定=警視庁の失態」となってしまう。動画がフェイクである可能性が高く、捏造(加工)かどうかは、分析すればわかるはず。実際、後に警視庁幹部か窮地に陥った。
“警視庁の名探偵” “正義(“じっちゃん”ではない)の名にかけて” “官房長を殺害したのは僕です”と云うフレーズを右京に語らせたフェイク動画、さらに、それを逆用した右京の反撃などは面白かった。
それと、《下川が官房長殺害現場に現れた際、裏木戸と外套の位置関係から、入ってきたのではなく、中に居た》という推理は面白かったが……
……事件の真相が、官房長官、元法務大臣、元特捜部部長らの行為があまりにも浅はかだった。
私利私欲にまみれた官房長官が、追い詰められるシーンがなく、殺害されて終わりというのも、すっきりしなかった。
……相変わらずの脚本である。
そういえば、前篇で意味深な表情をしていた乙部教授は、後篇に登場せず。(西村の上司の東都テレビ制作部長も登場しなかった)
サブタイトルの『トレードオフ』も、実際はあまり関係なかったような……
あ、そうそう、前篇で誰だか分からなかった山本大輝は、多賀潮から金を巻き上げていた男だった。
【ストーリー】(番組サイトより)
事件の黒幕は官房長官か内調か!?
右京の動画がカオスをもたらす!
「警視庁の名探偵」を名乗る右京(水谷豊)が、一連の事件の黒幕は、武智内閣官房長官(金田明夫)に違いないと断言した動画が拡散され、波紋を呼んでいた。右京自身は「身に覚えがない」と否認していたが、警視庁上層部から謹慎を言い渡されてしまう。
薫(寺脇康文)は、右京の潔白を証明しようと奔走するが、状況が好転する気配すらなかった。そうこうするうち、殺害されたプロデューサーのスマホに、下川元法務大臣(黒谷友香)からの着信履歴が残っていたことが判明。警察は下川に疑惑の目を向ける。いっぽう、下川が指揮権を発動したことで梯子を外された特捜部長の尾上 (甲本雅裕)は、左遷の憂き目に遭っていた。
そんな中、“謹慎中”の右京は、政治学者襲撃事件を起こして勾留中の少年にアプローチし、背後関係に迫ろうとしていた。同じ頃、薫は驚きの情報を耳にしていた。それぞれの思惑が交錯する中、一連の事件の核心に迫る“右京の動画”が再び発信される。
真実と虚構が入り乱れる混乱の中、
日本を震撼させる衝撃の事態が!?
特命係が再び巨大な闇と対峙する!
ゲスト:黒谷友香 甲本雅裕 金田明夫
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」
第13話「恋文」
第14話「亀裂」
第15話「マッターホルンの殺人」
第16話「子ほめ」
第17話「インビジブル」
第18話「インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム」
最終回スペシャル前篇・ 第19話「トレードオフ」