布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

大雨で利根川が大氾濫したら

2007-07-20 | その他
柏市のホームページを見ていたら、洪水ハザードマップなるものが掲載されていた。ハザードマップとは避難地図ということですよね。柏市洪水ハザードマップということは、柏市で洪水になった時の避難のための地図だということですよね。先月(6月)の10日の1時間に70mmを超える集中豪雨によ冠水被害が記憶に焼きついている自分としては、洪水という言葉に思わず、反応してしまったのです。
そうしたら、3日間で総雨量が318mmを超えるような大雨が降ったり、24時間で総雨量が207mmを超える大雨が降った場合、柏市内を流れる利根川や大津川、大堀川、そして手賀沼がどうなるかを想定したものらしい。(HPの柏市洪水ハザードマップ参照)
つまり、この地図は、利根川や利根川水系の河川等が上記のような大雨によって増水し、堤防等が決壊した場合を想定して作成した浸水想定区域図に基づき、予想される浸水範囲とその程度、ならびに各地区の避難所を示し、万が一の場合に備えて、市民の安全な避難に役立つように作った地図らしい。
つまり、もし、上記のような大雨が降ったなら、概ね200年に一度の降雨らしいが、これが降った場合、利根川がどうなるかの浸水想定区域図を,国土交通省地方整備局(利根川上流河川事務所,利根川下流河川事務所,江戸川河川事務所)が作成したらしい。
大津川,大堀川については,概ね50年に一度の降雨を対象に,千葉県が作成した利根川水系手賀沼浸水想定区域図に基づき予想される浸水範囲を含んでいるようです。
これらを元に、柏市が作成したのが、この柏市ハザードマップだ。
今、利根川には、併行して内堤防と外堤防が走り、その間に越流堤を設け、下流の地域が危険状態になったら、川の水は、この越流堤を越え、現在田んぼとして利用されている遊水地に溜まるような仕組みになっています。今までに、この遊水地に水が入ることは何回もありました。そうなった場合は、車は交通止めになり、農道で通勤・通学等をする方は不便となるが、それ以上に田んぼで生計を立てている農家は、本当に悲惨としかいいようがない目にあう。
しかし、今回のこのハザードマップでは、これをはるかに越えた事態、第2堤防が決壊するほどの雨が、3日間で降るわけですから、もうこれは想像だにしたくないに事態です。布施弁天も多分楼門の一部まで水で埋まってしまうのではないでしょうか。
当然布施弁天近くのお茶屋さん等の民家は、2階の屋根を残し、水没してしまう。実に恐ろしい事態となる。なにせ、この地図によると、布施弁天界隈は5m以上の水深になるというのですから。
かって、1910年(明治43年)には、利根川が氾濫し、布施弁天の階段の下から19段目まで、水が来たということが記録が残っています。1段10cmとしても、約2mだ。ということは、布施弁天東海寺という石碑の足元まで水が来たということだ。今回の想定ではそれをはるかに超す楼門まで、水がくるというのだから尋常ではない。
この200年に一回の雨量では、利根川、大堀川、大津川、そして手賀沼沿いは、全滅に近い。無事なのは、河川等から離れた地域である。街なかというか、市街地の柏駅等の各駅周辺は全く無傷である。
しかし、ここで、疑問なのは、3日間で300㎜を越える雨が降れば、川沿い、沼沿いだけでなく、低い場所、谷間に住んでいる所も洪水になると思うのであるが、その点がどうなっているのかが、分からないのです。
6月10日の大雨で被害が受けたところが、のっていない。それ以上の雨が降るというのに。これは、河川等の氾濫図だから、しかたないのかなー。でも、出来るならば、この点もつけ加えていただければ、ありがたかったのですがねー。低地に置ける70mmの恐怖を味わったばかりなのに、それをはるかに上回る300㎜の恐怖。この対応は、本当にどうすればよいのでしょうかね?
いずれにしても、柏市民の方は、8月1日から、各家庭に配布されるようですので、現物をみてご確認・ご判断して下さい。本当に時代は変わったんですね。50年とか200年に一度のことへの対応を考えられる時代になったんですねー。
コメント (2)
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