「えーーっ!」って思わず叫んでしまった。
指輪が全部入らない。
指の関節が変形してきていたのは、認識していた。
だから、当然と言えば当然だが・・
そしてよせばいいのに、
この関節さえ超えれば指輪が入るかもって ぐにゅぐにゅ動かしていたら入ったのだ。
おっ!難関を突破すればうまくいくじゃないってニヤリ。
待てよ!簡単に外せるかしらって?思ったときは時すでに遅し。
どんなにしても外せない。
なんだか指が赤黒くなってむくんできたような気もする。
こんな時は、消防署?だったかしら?
ダメもとで台所で洗剤をつけて ゴム手袋をはめて引っ張ってみた。
凄く痛かったが外れたんです。
数日たって、愚かで懲りない私は、その後も同じことをした。
三度めは、もうしません!!
今では指輪が回らない~
木製パレット屋の婆さんはじっと我が手をながめる
細胞検査のため針を刺した箇所に包帯が巻かれています。
案外 気にしないのかと思ったが暇になると
なにこれ?嫌だなって鼻を押し当てている。
仕方がないので気を紛らわせようとワンコの遊び相手になる。
※おもちゃのキュッキュッ(ワンコは、この単語がわかるのです)
「キュッキュッを持っておいで」というと 数ある中から正確に探し当てて持ってきます。
いったん私によこすそぶりをしながら 咥えて離れる。
離れたところでキュッキュッを下に置く、それからゲームの始まりで飽きるまで走り回っている。
腫瘍があるのに大丈夫かなって思うが
自分で高い所からキュッキュッを落として転がるのを眺めて追いかける。
この光景は、手術の日を境にしばらく見れないのだろう。
この世は、すべて運不運に支配されているようだとあらためて思う。
不運のなかでも運が味方しますようにと祈らずにはいられない。
昨日、昼間 愛犬を撫でていて腫れものを発見した。
それは、前足の狼爪上付近で15mmほどの大きさであった。
もしや 探していた腫れものが育って自己主張をしだしたのかもしれない。
なぜか震えがきた。
実は、二ヶ月ほど前にトリミングの方から気になる腫れものがありますと聞いていた。
「まだ小さいので様子をみましょう」とおっしゃられた。
でも、気になった。
獣医さんに連れて行って何度もみたのだが発見できなかった。
それ以来、探すが なにせ足を触るとひっこめるという調子なのでうまくいかない。
大きくなって探せたなんてショックは大きい。
本日、早朝から動物病院の門をたたいた。
またまた危うく「ないですねぇ~これはパットでしょう」
そんな言葉で「それならあぁー良かった」と帰りそうになった。
しかし、ねばった。
「あれが?パットだとは思えない。痛くも痒くもないようだが腫れものだと思います」
ワンコは、身をよじり吠えたり泣いたり(子犬のような声を出す)嫌がる。
ついに先生が発見してくださったときは、複雑な気持ちであったが少しほっとする。
細胞検査の結果、肉腫で一刻も早く切除。
針を刺しただけで血の出方が半端ないので血管〇〇ではないかと(もうほとんど聞いていない)
切除したものを病理検査して 病名が決まるのだそうです。
例えば、悪性だとか良性だとか?
ワンコは、10月で11歳になるので老化もあるのかなってぼんやり思う。
来週月曜日、手術 二泊三日の入院などの段取りを伺って帰宅。
木製パレット屋の婆さんはワンコも家に置いて一人になった時に涙があふれてとまらなかった
ずいぶん前、息子に生きてる最後の食事は、何がいい?って聞かれたことがあった。
「とろろご飯」
「えっそんなもの?」ってびっくりしていた。
牛蒡とかつ節で出汁をとったものを味噌で味付けしたとろろ汁がいいのだけれど・・
花も恥じらう乙女の頃(私にもあった)ご飯茶碗で三膳ぐらいはぺろりと食べられた。
食後に横になると牛になるって叱られたので 親の見てないところで腹を上にしたり横にしたり。
それが最近、インゲンの甘辛炒めを食べていて これを最期に食べたいなって心変わり。
たかがインゲンを炒めただけのものを作るのに 何回も失敗した。
十代で上京して実家のおかずが懐かしくて再現してみるのだが 似てるが違うって感じ。
ついに これだ!というものができたときは、感激した。
まず、インゲンを茹でて 斜めにカット これをごま油少々で炒める。
醤油と味醂で味付け。
こんなシンプルなものを失敗するかねぇ~?って今では思うが・・
茹でるのと斜めにカットを省けば 全然違うものができあがります。
さて、このおかず やっぱり日本酒でしょ!!って笑顔になる。
木製パレット屋の婆さんはインゲン炒めを思うと幸せになる