婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

幾寅駅

2009-07-31 11:23:55 | Weblog
帯広から美瑛までの道のり
迎えに来てくださった 美瑛の製材所の社長の助手席で
ふと 目にとまったのが『幾寅駅』
「いくとらなんて面白い名前の駅ですね?」
「これかい ぽっぽ屋のロケ地になった所だそうだ」
「ぽっぽ屋って 浅田次郎の小説かしら?」
「さあ それは知らん」
映画は見たことがないが
たしか 不覚にも涙がこぼれた小説でした。
外はシンシンと降る雪 妻も子も亡くなって定年を向かえる鉄道員の男
ある晩、亡くなったはずの娘があらわれる
どういうわけか 赤い色が私の脳裏に浮かぶ(何故なのかどうしても思い出せない)
寒い 寂しい 哀しい そんな感情にとらわれて
単純に涙がでていたのでしょう。

「見ていくかい?」
沿道から数秒の場所



ここが幾寅駅
「どうして幌舞駅?」
「映画でそうだったからだろ」
たしかに 小さく幾寅と書いてありました。

あっけらかんとした空と日常がたんたんと流れる現実をみて 
思わず「駅だ!」とつぶやく

ロケ地にはいいかもしれない



捨てる神がいれば拾う神もいる

2009-07-30 23:06:45 | Weblog
黒い雲が空全体を覆って ああ これはたぶん大雨の前触れ?
といやな予感がした。
ちょうど 訪問先の守衛所を通過したぐらい・・。
案の定 高速道路で すごいどしゃぶり。
不思議なことに ひどく降る地点がいつも決まっている。

この頃 外に出て 危機感を感じるのは どの会社も振り出す前の空。
 8月中 9日間しか仕事をしない会社がちらほらと
こんな状況であれば 売り上げがガクガク落ちるのもしかたがないかな
いやいや それでも頑張らなければ
不安を抱えて 神頼み 
こっちの神様が駄目なら あっちの神様

どしゃぶりを通り過ぎて雨がやんだ。

木と暮らしの情報館(林産試験場)

2009-07-29 14:36:26 | Weblog
北海道旭川(郊外)の中にある なんだかとっつきにくいこの場所 
実はおすすめです。
道内の木製品 ほとんどそろっておりました。
(しかも製作者の氏名 木工所の名がついています)
わぁ あちこち行かなくても全部が見れる。
横着な私にぴったり!
さて購入する段になって
はて!?と思った。
誰も係りの人がいない。
行ったのが休日だからでしょうか。
シィーンと静まりかえった館内にテレビの音だけが響いて
「ごめんくださーい」
「どなたかいらっしゃいませんか」
「すいませーーん」
声をはりあげていたら やっと事務所の隅の方から人がのそのそとでてきました。
「あのーこれいただきたいのですが」
「えーわかるかな」
たくさんの束の書類からナンバーを探して在庫があるか探すのですが
「やったことがないんだよね・・・」
途中 宝探しみたいに一緒に探していました。
民間ならあり得ない。
でも呑気でのどかで楽しかった。
「時間を作って ゆっくり来るね」
建物に向かって言いました。




泣いている山

2009-07-28 12:59:46 | Weblog
『北海道立旭川美術館』

ここでは、雨に降られてしまった。

館内で あれ!?っと思ったのは
どこかで見たような彫刻

『悼む人』の本の表紙
彫刻家の船越桂さんの作品が多いようです。


この世の中は運がいい悪いで 思いがけないことがありますが そんな時 一緒に悲しんだり喜んだりしてくれる人がいるだけで ずいぶん心のありかたも違うような気がします。
そんなことを ふと思っていたせいか
山に いっぱいの人の顔 目 鼻 口
そこから涙が流れおちている


どなたの作品かわからないが
勝手に作品に題をつけてみた
『山の涙』
人の創ったものを取り込んで
呟くぐらいは罪になりません。