婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

遺伝かもしれない

2024-05-31 15:35:18 | Weblog
前回からの続き・・

帰宅して曲がった左手中指を眺めながら 右手もなんとなく同調してきているような不安に襲われた。
突然、鍬のようになった母の指が脳裏にちらついた。
母の妹(他界)も指がひどく曲がっていたとおっしゃっていた。
ただそれは、木彫りが趣味だったのでそのせいだったということだった。
(実は、母は私を生んだだけでその親戚関係も付き合いがないので詳しいことになると何もわからないのだ)
しかし『関節リウマチ』の遺伝だったりしてと思ってしまった。
母は、そういえば確かに「arthrorheumatism」と言ったような気がする。
カタカナでアーズロリューマチズム
それがアートーマジュー??って聞こえた。
日本語では何?と問い返したら「関節炎」
小さな声でリウマチ。
その時は、深く追求しなかったのだが合点がいくことばかりだ。
こうなったら叔母様には、お嬢さんがいらっしゃったようなので 探し出して聞いてみようと決めた。
(指について)
ところがわかるのは、旦那様の職業と氏名だけ。
上手くいくかしらと思っていましたが数日後わかった時は嬉しかった。
「やったぁ!」って心で喝采
もちろん警戒されました。

私のいとこに当たる方は、指を使わないのにバネ指になり握力もなく 膝が悪くて整形外科で関節リウマチと診断されたのだと教えてくださった。

不躾な電話を謝りご自宅の連絡先を教えていただいたのだが なんだか落胆してしまって まだ従姉とは話をしていない。
そうか・・
今後どうしようかなって考えてしまった。

結論、病院へは行かない。
診断名が出てまな板の上に乗ったら流れに逆らえそうにないから・・。
老化で駄目になるのか病気で駄目になるのか その境界があいまいになる晩年に症状出現で感謝したいと思います。

そこでいろんな症状がゆっくり進むほうに賭けようと思った。

そうか・・そうだったんだって長く使った手指をさする。

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バネ指リハビリ

2024-05-31 14:52:58 | Weblog
バネ指で整形外科を受診してからその外来では、なすすべなく手のセラピーを受けることになりました。


予約した日、若く優しい女性が丹念に手指をチェックされて気になることをつぶやいた。
「整形外科もいいのですが健康診断を受けられて病気が潜んでいないか調べられたらいかがですか?」
「・・・」
実は、歯医者と眼科はせっせと通うのですが・・
その他に関しては、『時すでに遅し!』となってからにしようと心に決めていました。
そんなわけで返事に困ってしまった。
よって意味なく笑う。
指のリハビリは、曲がった指をもう片方の指で点ではなく面で気長に関節を伸ばすことと
1日、3回から4回水道水に10分ぐらいつけて腱鞘炎を冷やすということだった。
「水につけることが寒いとかいろんな理由でなかなかできない方がいらっしゃるんですよね~」
私は、ついつい費やす時間を計算してしまった。
指を伸ばす時間が15分ぐらい浸けるのが12分 片づけが6分
「頑張ります!」なぁんて言っているけれど手術してしまったほうが時間が節約できるのにと考えてしまった。
水につけている間は、本も読めないのです。
総合病院を探そうかな?
心とは、裏腹に明るく前向きふうに一回目のリハビリは終わった。
因みに結果が出るのは、一ヶ月半ぐらいなのだそうだ。

帰宅時、ハンドルを握りながら様々な事柄が頭をよぎった。

内科の先生に総合病院の紹介状を書いてもらおうかしら?

そんなことだからつい道を間違えてしまった。

                       後に続く


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桑の実

2024-05-23 15:28:18 | Weblog
道にたくさんの黒色がべちゃっと散っていた。
考え事をしながらぼうっと歩いていたのだが 思わず踏み出した片足の着地をためらった。
「なにこれ?」
見上げると赤色や黒色の実が目にとまった。
桑の木?
この辺り羽村は、養蚕が有名だったようだ。

今度、ハサミを持って桑の葉狩りでも来ようかしら?(誰のものでもないようだったから)
葉っぱを食べたら元気が出るんじゃないかと思った。



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中指は腱鞘炎だった

2024-05-18 09:15:09 | Weblog
前回の続き

病院での診察です。
放送で〇〇さん〇番と呼ばれると皆さん律儀に扉をノックして入室なさっていました。
いよいよ順番が回ってきましたのでフム~そんなものか・・と真似をする。
お医者様は、黒い髪に白髪が少し混じってギョロっとした目が印象的だった。
全体の雰囲気が色で表現すると黒色。
「どうしましたか?」
問診票に目を落としてお医者様は「両手の中指?」
ちらっと見て「手術だね」
「早い方がいいのですか?」と尋ねると
「そうだね、来週早々だな」
そこからカレンダーを眺め始めて看護師さんも加わってなかなか決まらない。
そのうち「あれっ!?局所麻酔がダメなの?」
「はい、動悸がひどくなって意識がなくなります」
「フゥ~ン 手術は無理だね」
「えっ!?抗生剤もアレルギーがあるの?」
「はい」
「手術は無理だよ!肺炎になったらどうするの?抗生剤を使えないと死んじゃうよ」
「・・・」(全部の薬がダメなわけでもないのに何をおっしゃっていることやら・・)
「最近、抗生剤飲んだことがないの?」
「はい。花粉症の薬ぐらいです」
「どこにいってもこの先、手術は無理だよ」
無理無理ばかり繰り返すので 少しあきれた。
お医者様は「いったいどうしたいの?」とおっしゃった。
私が先に言いたかったかもしれない。
「くの字に曲がった指が少しはまっすぐになり 何より握力を取り戻したいです」
「こんなになるまでほっといてひどすぎるよ」
そんなふうに言うかねぇ~と心でつぶやく。
だから やっと重い腰を上げたんだって思ったがなんだか今が現実に思えなくなってきた。
仕方がないので「通っている歯医者さんは、代替の麻酔薬を使って治療や抜歯をなさいました。すぐに切れる麻酔薬でしたが。内科の先生に局所麻酔の件を相談したところ全身麻酔薬を使えばいいとおっしゃっていましたが・・」
「ここはね内科がないんだよ」
このお医者様はひじょうに言葉足らずなのかもしれないとじっと目を見てしまった。

もういいやって境地になった。

「先生 ところでこの指が曲がった診断はなんでしょうか?」
「腱鞘炎だね。リハビリをやってみますか?」
「治る希望があるのならなんでもやってみたいです」
「飲み薬か塗り薬を出しておきますね」
「飲み薬は結構です」

最後に「あの~母も母の妹も全部の指が曲がっていましたが遺伝ってあるのでしょうか?」
「そんなこともあるかもしれないね」

こうして診察は終わった。

リハビリの扉の前でまた待つ 
待たされて告げられた言葉は、日にちと時間の予約だけだった。

自分の体を人に託して診てもらうのはこんなものかもしれない。

塗り薬を待ちながら60代から90代の男女のことを書いた『死んでしまえば最愛の人』を読み始めた。
どうしてこんなにも笑えるのだろうと思う。
似たような人たちがあるいは自分が似ているから苦笑から爆笑になるのだろう。

                               オワリ


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笑っていれば腹が立たない

2024-05-17 15:57:34 | Weblog
昨年の10月初旬からカクッカクッとなっていた左手中指が静かになった。
同時に握力が無くなり なんとひらがなの『く』の字に固定されてきた。
これを関節の拘縮と呼ぶのだろうか?
不便なのは、今までと違って隙間に手がすっと入らなくなった。
曲がっているから当たり前なのだ、しっかりしなくちゃねって脳に叩き込む。
生みの母の指は、全部 鍬の先のような形になってしまっていた。

どうしてそうなるの?って質問したことがある。
「これはね リュウマチみたい。妹も曲がってたのよ。足の指も曲がるの」
えっ!?私もそうなるのかしらってその時焦った。
でも全くの自己判断でそうおもっている節があった。
病院で診てもらったことがないようだった。

しばらく忘れていたが年齢が上がるにつれて指の関節が腫れたり醜くなってきて いよいよバネ指のような症状も出始めた時 それを思い出した。
それでも自然に治るかもしれないと7ヶ月間放置。
今度は、右手の中指が寝起きに違和感を感じ始めて医師の診察を受けてみようと決心した。
手の病院探しを始めて 今度は、そこまでの道順をグーグルマップを見ながら頭に叩き込んだ。
全体のイメージがつかめないと車を運転する気がしないのだ。
その次、受付から始まって診察までの流れ(時間やカウンターなどの細かな位置、駐車場)
面倒な性分なのだが だいたいのことを把握していないと前に進めない。
本のお供は、『死んでしまえば最愛の人』小川 有里著
自分は、絶対選ばない本だなって思ったが病院の待合室で読むのにはピッタリだと確信。
この本、お母さんみたいな友がまたまたたくさんの本を送ってくれた。
その中から見つけた。
※たくさんの本に混じってゴボウの醤油漬けやリンゴ、ワイン、ピクルスなどが入っていた。いつもありがとう!!

さて、待合室で本の世界に没頭して思わずゲラゲラ笑ってしまっていた。
リラックスできたので最高だった。

しかし、診察は、最悪だった。



本を読んで笑っていなければ噛みついていたと思う。

                         次へ続く