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婆さんの食卓とワンコ

人間失格/映画

2019-09-16 11:14:03 | Weblog



太宰治/『人間失格』の映画を見てきました。

青春時代と老年時代では、太宰治に対しての考え方が180度変わった。
これほど変わるというのも、そうないかもしれない。
この方の本を初めて手にしたのは、小学校六年の時『斜陽』だった。
今考えれば 理解できるわけがないだろうって思う。
多感な時代、ぐさっと突き刺さる文章 退廃的な人生にかっこいい!って憧れた。
人が生きるってどんなことか わからずにだから 始末が悪い。
彼の本、彼のことを書いた本を読みふけり 気に入った言葉を抜粋し
それは、誰にも気づかれなかったが 流行り病にかかったようだった。
もちろん 自殺も興味があって・・40歳まで生きたくないなって思っていました。
(太宰治の入水自殺をした年齢にも関係があったかな)
これらは、ある時を境に そう まるでつきものが落ちるように かき消えた。
そして 一番嫌いな男性像になった。

でも 興味があった映画
見終わって 涙が止まらなかった。
しかも 胸の内からウッウッって湧いてくるのだ。
思いもよらぬことに当惑してしまった。

 

  木製パレット屋の婆さんは涙の理由に気がついた