婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

はじめての介護

2009-04-23 15:02:00 | Weblog
はじめて介護をしたのはまだ20代。
たいそう可愛がってくれた伯母が
電話ごしにか細い声で「なんだかお腹が痛い」と訴えたため とるものもとり合えず 駆けつけたところ 太った体が かっぽうぎの上からでもさらに肥えて見えて座っていました。脛には大根おろしの湿布を張り 足も太い。
「どうしたのかしら?」
うめき声すら時々洩れて どうやらただごとではない。
すぐに入院になったのだが 急坂をころげる勢いの病状でした。
寝たまま起き上がることもできなくなって
どういうことでそうなったのか 私がオムツを交換することになりました。
背中には まだ乳飲み子をくくりつけていましたので 赤ん坊のオムツ替えぐらいの気持ち。
ちょっと体が大きいけれど よし!いくぞってな調子で 両足を二本 ぐいっともちあげましたら 
「痛・・」
半分泣き声がします。
えっ!?
手をとめて伯母の顔をみると
「それじゃ痛い!」
実は腹水がたまってパンパンのお腹になっていましたので それを力まかせに持ち上げたため たまらない激痛が襲ったようでした。
呆然とつったったまま めまぐるしく思考は回転するのだが
わからない
その後 看護士さんのやることを見て納得
子供で実験してみて さらに合点がいったしまつです。
それが悪かったわけでもないのだろうけれど 伯母は10日ほどであっけなく他界しました。
「人生は山あり谷ありというけれど嘘だ 山ばかり谷ばかりの人もいる」が最後の言葉でした。
私にはまだわからない。


介護は早い時期(中学生ぐらい)に さわりぐらいは教育したらいいのではないかと思いました。