07年7月の「新潟県中越沖地震」では、東電柏崎・刈羽原発が被災し、大事故の一歩手前であった。燃料プールから水があふれ出したり、変圧器から火災が発生したこと、いまでも想起される。
この事故で東電は「想定外だった」と、無責任なコメントしていたことも鮮明に記憶している。事故発生前の3月には、能登半島沖地震でも志賀原発で、燃料プールから水が流れ出る事故もあった。このことは、ひとたび大きな地震に見舞われたら、周辺に立地する原発は無事で済まないことを証明して見せた。
福島原発事故は志賀、柏崎・刈羽事故の教訓が生かされなかった延長上のものであり、まさに「人災」以外の何ものでもなかった。同時に居住する地域で大きな地震が発生すれば、常に核事故の危険にさらされること、普段でも意識しなければならなくなった。
ところで昨日13日、東電新社長と新会長が新潟県入りして、来年4月から柏崎・刈羽の全7基を再稼働させたいこと、泉田知事に申し入れした。知事は「福島原発事故の検証もないまま、再稼働は認められない」と応じた。当然のことである。それにしても厚顔無恥な訪問だった。
東電は柏崎・刈羽原発周辺の活断層を調査したが、当時長さは20㎞としていた。しかし、名古屋大教授の指摘を受け長さを「36㎞だった」と訂正した経緯がある。東電が国と一体になって、連続している活断層を断片化して、原発立地に支障がないよう見せかけていたことも明らかにされた。
このような状況の中、東電は福島原発事故が収束もしない、今年の4月に保安院あて柏崎・刈羽原発の活断層と耐震評価の報告書を提出したという。それによれば、「活断層同士が連動しての地震発生はない」としている点について、早速、地元新潟大教授は「連動の可能性は否定できない」と反応し指摘した。
柏崎・刈羽原発から20㎞地点にある36㎞にも及ぶ長大な活断層。これだけでも立地を見送るべきだったのではないか。「砂上の楼閣」に位置する超危険柏崎・刈羽原発。こんど大地震に襲われ被災したときは、「わが国全滅」の強烈なダメージを受けることを、いまから覚悟しておく必要がある。
この事故で東電は「想定外だった」と、無責任なコメントしていたことも鮮明に記憶している。事故発生前の3月には、能登半島沖地震でも志賀原発で、燃料プールから水が流れ出る事故もあった。このことは、ひとたび大きな地震に見舞われたら、周辺に立地する原発は無事で済まないことを証明して見せた。
福島原発事故は志賀、柏崎・刈羽事故の教訓が生かされなかった延長上のものであり、まさに「人災」以外の何ものでもなかった。同時に居住する地域で大きな地震が発生すれば、常に核事故の危険にさらされること、普段でも意識しなければならなくなった。
ところで昨日13日、東電新社長と新会長が新潟県入りして、来年4月から柏崎・刈羽の全7基を再稼働させたいこと、泉田知事に申し入れした。知事は「福島原発事故の検証もないまま、再稼働は認められない」と応じた。当然のことである。それにしても厚顔無恥な訪問だった。
東電は柏崎・刈羽原発周辺の活断層を調査したが、当時長さは20㎞としていた。しかし、名古屋大教授の指摘を受け長さを「36㎞だった」と訂正した経緯がある。東電が国と一体になって、連続している活断層を断片化して、原発立地に支障がないよう見せかけていたことも明らかにされた。
このような状況の中、東電は福島原発事故が収束もしない、今年の4月に保安院あて柏崎・刈羽原発の活断層と耐震評価の報告書を提出したという。それによれば、「活断層同士が連動しての地震発生はない」としている点について、早速、地元新潟大教授は「連動の可能性は否定できない」と反応し指摘した。
柏崎・刈羽原発から20㎞地点にある36㎞にも及ぶ長大な活断層。これだけでも立地を見送るべきだったのではないか。「砂上の楼閣」に位置する超危険柏崎・刈羽原発。こんど大地震に襲われ被災したときは、「わが国全滅」の強烈なダメージを受けることを、いまから覚悟しておく必要がある。